短期市場:翌日物0.53-0.54%、国内銀の調達しっかり-金先大幅反発

短期金融市場の無担保コール翌日物は0.53 -0.54%付近。月末決済やレポ(現金担保付債券貸借)高止まりが警戒され、運 用が少ない一方、国内大手行の調達はしっかりしている。ユーロ円金利先物相場 は、日米景気の先行き不透明感や売られ過ぎの反動で大幅反発(金利は低下)。

28日の加重平均0.515%に対して、国内大手銀行の調達が0.53%、外国銀 行は0.535-0.54%で資金を確保している。証券会社は日銀の資金供給前に0.54 -0.55%で調達が一巡した。即日供給オペ3000億円の最低落札金利は0.56%で、 通知額の3倍となる9037億円の応札が集まった。

インターバンクの市場関係者によると、資金の放出が鈍いなか、国内大手数 行も積極的に調達しており、大きな資金の出し手が見当たらない状況だと指摘。 金利が高止まりしているレポに資金が流れている可能性もあり、今週の金利は下 がりづらいと予想されている。

日銀は朝の定例調節で、2営業日連続となる即日供給3000億円を実施。準 備預金(除くゆうちょ銀)は28日と比べて2000億円増加の5兆9000億円程度 になる。残り要積立額と積み終了先から推計した中立水準は4兆7000億円程度 とみられ、引き続き1兆円超の余裕が持たされている。

レポ高止まり-オペ金利は低下

国内大手銀行の資金担当者は、レポの高止まりについて、証券会社は在庫の 資金手当てが重くなっており、とりあえずゴールデンウイークを越えるまでは落 ち着かないとみる。

レポは連休の谷間とあって0.6%台で下げ渋り。ただ、国内大手行は国債売 却で手元資金に余裕があるとみられ、レポ市場に資金が還流しやすい面もある。 足元は緩めの調節で準備預金の積みも進ちょくしている。

午前の国債買い現先オペ8000億円(5月2日-19日)の最低金利は、前回 オペ(5月1日-23日)より2ベーシスポイント低下の0.56%、平均金利は

2.3ベーシス低い0.564%となった。応札倍率は2.86倍と前回(2.88倍)とほ ぼ横ばい。

金利先物は大幅反発

ユーロ円金利先物相場は大幅反発。米国の消費や住宅市場の悪化から景気不 透明感が根強く、日米債券高の展開。株価は一時上昇に転じたが、上値は重かっ た。金先は前週の相場急落で利上げを織り込むなど、売られ過ぎた修正もある。 朝方発表の3月の鉱工業生産も予想を下回った。

中心限月2008年12月物は28日比0.045ポイント高い98.950で取引を始 め、生産指数の発表直後に同0.080ポイント高の98.985(1.015%)まで上昇。 株価の下げ幅縮小で98.955まで戻り売られたが、再び98.970まで買い戻された。 2年スワップは28日の1.23%付近から1.18-1.19%に低下している。

国内大手銀行の資金担当者は、少なくとも景気は良いとみている人がいない なかで、思ったより底堅いといった程度の解釈で売られすぎている面があり、景 気が落ち込む深さは日本銀行がこれから判断していくと指摘している

3月の鉱工業生産指数は前月比3.1%低下と、ブルームバーグ調査の予想中 央値(同0.8%低下)を上回る悪化を示した。輸送機械や一般機械などを中心に 2カ月ぶりの低下。大田弘子経済財政政策担当相は「アメリカ向け輸出が落ちて いる影響がじわじわ出てきている」と指摘している。

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