IOデータ株がストップ高に、円高で仕入れコスト低減-通期予想増額

パソコン周辺機器に強みを持つアイ・オ ー・データ機器の株価が、ストップ高(制限値幅いっぱいの上げ)に相当する 100円(12%)高の914円まで買われた。円高・ドル安の進行を受けて、海外 で調達するストレージ製品の仕入れコストが低減、2008年6月期の連結経常利 益が58%上振れする見通しとなった。好業績を評価した向きから買いが優勢と なり、2006年8月23日以来、約1年8カ月ぶりの水準を回復している。

午前のジャスダック市場の上昇率で6位。IOデータ株の年初来リターン はプラス41.9%で、ジャスダック指数のマイナス11.4%を大きくアウトパフ ォームする。

28日公表の業績予想修正によると、08年6月期の連結経常利益は前期比 14倍の15億8000万円になる見通しで、前回予想(10億円)を58%上回る予 定。 ストレージ製品の原材料の約半分を海外で調達していることが奏功、「粗利益 率が5.5ポイント向上する」(執行役員管理部長の山森光久氏)見込みだ。

07年7月-08年3月(9カ月累計)の連結経常損益は13億8400万円の 黒字で、前年同期の2億1200万円の赤字から大きく改善した。原材料価格高 騰のマイナス影響を円高に伴う原価低減で吸収。為替レートを見誤ったことで 為替差損も出たが、仕入れコスト低減効果の方が大きかった。

製品受注は足元で急減速

ただ、IOデータ製品の受注は足元で悪化している。08年1-3月期の国 内パソコン出荷台数が前年同期に比べ20%減少する中、「法人、個人ともにス トレージ製品の需要が減退している」(山森氏)状況で、来期にかけて同社の 収益は伸び悩む公算が高い。足元でも「大手顧客からの受注が想定より弱く、 売り上げについては若干計画を下回って推移している」(山森氏)という。

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