TDK株が2カ月ぶり高値、今期計画が市場予想上回る-円高で減益に

TDKの株価が急反発。28日発表した今期 (2009年3月期)の連結業績予想は減益ながら、事前の市場予想を上回ったこ とが好感され、一時前営業日比300円(4.4%)高の7150円と3月6日以来、お よそ2カ月ぶりの高値水準を回復した。

会社側による今期の純利益計画は前期比9%減の650億円。ブルームバー グ・データによると、発表前の19人のアナリストによる純利益予想の中央値 617億円をやや上回った。海外売上高が8割以上を占めるTDKにとって、円高 は収益にマイナス。売上高は前期比1.6%増の8800億円、営業利益は同8.2%減 の800億円と7期ぶりの減益を見込む。

稼ぎ頭のハードディスク駆動装置(HDD)用磁気ヘッドが主体の記録デバ イス部門は、円高の影響で15%程度の単価下落が起きると見て減収減益を予想。 一方、前期に増産対応の遅れなどから苦戦した積層セラミックコンデンサー(蓄 電器)など電子材料部門は、新工場立ち上げを通じて増収を狙う。

ゴールドマン・サックス証券は29日付リポート(英文)で「営業利益は、 当社が予想していた715億円を上回った」(高山大樹アナリスト)と指摘し、投 資家説明会のガイダンスを踏まえ、750億円に増額した。向こう12カ月間の目 標株価も、従来の6700円から7300円に上方修正した。

ただ、下期の大幅な回復を前提とした会社計画は「予想というよりはターゲ ット」と見て、下期の動向を注視する必要があるとの認識を示した。投資判断は 「Neutral(中立)」を維持。

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