日本株は下落、内外経済指標悪化で輸送用機器が安い-市況関連も下げ

午前の東京株式相場は下落している。29 日の米国で個人消費に対する不透明感が高まったほか、東京市場の取引開始前 に発表された鉱工業生産の下振れも懸念され、トヨタ自動車など輸送用機器株 が下落。市況下落を受けて鉱業など資源関連株、海運株なども安く、今期大幅 減益を見込む住友金属鉱山は急落。

東海東京証券の倉持宏朗エクイティ部長(エクイティ業務統括)は、「国 内には買い材料がないだけに、米経済指標悪化に関する悪材料が響いた」との 見方を示唆。きょうの米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げ と声明での利下げ打ち止め示唆を予想する倉持氏は、相場には織り込み済みと しながらも、市場では結果を見極めたいとのムードが強いとしている。

午前10時15分時点の日経平均株価は前営業日比45円9銭(0.3%)安の 1万3849円28銭、TOPIXは5.95ポイント(0.4%)安の1355.80。朝安 後はやや下げ渋る展開となっている。東証1部の売買高は概算で6億4833万 株。値上がり銘柄数は724、値下がり銘柄数は845。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が11、値下がり業種が 22。電気機器、証券・商品先物取引、精密機器、食料品が高い。半面、輸送用 機器、鉄鋼、電気・ガス、不動産は安い。

きのうの米国では、4月の米消費者信頼感指数や2月の米スタンダード・ アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数が前回実績より一 段と悪化。国内では朝方発表された3月鉱工業生産が前月比3.1%低下と、ブ ルームバーグ調査の前月比0.8%低下を大幅に下回った。鉱工業生産について は、「予想に比べて下振れた上、先行きも楽観できないとあり、輸出関連株に はマイナスとなっている」(リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長)。

また、29日のニューヨーク原油先物相場は、前日比32.6%安と3日ぶり 急反落となった。英石油大手BPが北海パイプラインの送油を再開したことで、 供給面での不安材料が後退したことなどが要因。石炭や鉄鋼石などを運搬する ばら積み船の運賃指標であるバルチック・ドライ指数も10日ぶりに反落した。 市況上昇の一服感から、国際石油開発帝石ホールディングスなど鉱業株のほか、 非鉄金属株、海運株なども安い。

ウシオ電が急落、三菱鋼は急伸

個別に材料が出ている銘柄では、前期業績が計画を下回ったもようのウシ オ電機が急落。今期連結純利益が40%減計画のTOTO、今期連結純利益が前 期比46%減見込みの富士重工業、前期連結純利益が従来計画を下回ったもよう の帝人もそろって大幅安となった。前期最終赤字に転落したコロワイドが続落 し、前期業績が計画を下回ったようだと発表した日清紡績は3日ぶり反落。

半面、今期営業増益計画と自社株取得を発表した三菱製鋼が急伸。前期連 結純利益が過去最高となって今期も10%増を見込む松下電器産業は、日興シテ ィグループ証券など相次ぐ格上げも追い風となって大幅高となった。中国のイ ンターネット大手を傘下に収めることで合意したソフトバンク、野村証券金融 経済研究所が投資判断を引き上げたユニ・チャームなども高い。

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