富士フイルム株安い、銀やアルミ高で前期利益予想届かず-今期下振れ

富士フイルムホールディングスの株価が 一時、28日終値比220円(5.2%)安の4000円まで下落。28日発表した前期 (2008年3月期)決算は会社計画や市場予想を下回り、今期(2009年3月 期)計画も市場予想を下回っている。直近の株価は上昇基調にあったこともあ り、業績発表を受けて売り先行の展開だ。

前期の営業利益は、前の期に比べて83%増の2073億円と過去最高だった ものの、銀・アルミなど原材料高や対ドルでの為替の円高、景気の失速など厳 しい経営環境の中、会社計画の2100億円には届かなかった。

大和総研の光田寛和シニアアナリストは、「第3四半期までの業績進ちょ くを考慮に入れ、2230億円を見込んでいたものの、着地数字は大幅な未達」 と述べ、カラーフィルムやデジタルカメラなどイメージング事業の収益環境の 大幅な悪化がその理由、と指摘している。

決算直前までは同社株への見直し買いが積極的に入り、4月28日までの 1カ月間、富士フイルムHD株は17%上昇。この間のTOPIX(東証株価 指数)上昇率の9.5%を大きく上回った。光田氏は、前期と今期予想は想定を 下回るものであり、「これ以上のポジティブな株価評価は困難」と見ている。

富士フイルムHDの発表によると、今期営業利益予想は前期比1.3%増の 2100億円。為替の影響、原材料価格の上昇などで465億円のマイナス影響を 見込む。

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