S&P:オルトA住宅ローン証券410億ドル相当、格下げと見直し対象

米格付け会社スタンダード・アンド・プアー ズ(S&P)は29日、サブプライム(信用力の低い個人向け)とプライムの中 間に位置するオルトA住宅ローンを裏付けとする証券410億ドル(約4兆2600 億円)相当を格下げもしくは格下げ方向での見直し対象とした。年初からのデフ ォルト(債務不履行)率の急上昇を理由としている。

S&Pが同日発表した資料によると、格付けを引き下げたのは2006年に組 成された証券2183件。格下げ方向の見直し対象としたのは最上級の「AAA」 格付けを付与されている487件。S&PがオルトA住宅ローン担保証券を対象に した格下げではこれまでで最大規模となった。

同社によれば、06年組成証券で90日以上の延滞が発生している比率は3月 時点で10.6%と、昨年12月時点から55%増えた。同年に関しては今回が「最後 の主要な」格付け見直しとなり、07年組成のオルトA住宅ローン担保証券につ いては「向こう数週間以内に」発表するという。

差し押さえ物件の売却に時間がかかるにつれ、物件の価値が低下していく可 能性が高く、S&Pは米国の住宅価格の下落がオルトA住宅ローン担保証券の劣 化を招いていると指摘。「現在の市場動向を考えると、差し押さえ債権を整理す るのに約15カ月かかる」との見通しを明らかにした。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE