日本株は反落で始まる、米消費不透明で輸出安い-鉱工業生産下振れ

4月相場最終日となる東京株式相場は、 反落して始まっている。29日の米国で個人消費に対する不透明感が高まったほ か、東京市場の取引開始前に発表された鉱工業生産の下振れも懸念され、トヨ タ自動車や東芝など輸出関連株が下落。前期純利益を下方修正した三井住友フ ィナンシャルグループなど銀行株、商品市況下落を受けて三菱商事など商社株 も安い。

リテラ・クレア証券の井原翼理事・情報部長は、「28日に日経平均株価が 1万4000円を大きく抜け切れなかったことで、利益確定売りが先行してい る」との認識を示した。鉱工業生産については、「予想に比べて下振れた上、 先行きも楽観できないとあり、輸出関連にはマイナスとなっている」(同氏) という。

午前9時17分時点の日経平均株価は前営業日比124円87銭(0.9%)安 の1万3769円50銭、TOPIXは15.29ポイント(1.1%)安の1346.46。東 証1部の売買高は概算で2億2164万株。値上がり銘柄数は479、値下がり銘柄 数は986。

東証業種別33指数の騰落状況では、値上がり業種が5、値下がり業種が 28。証券・商品先物取引、食料品、精密機器が高い。半面、銀行、輸送用機器、 電気機器、不動産、電気・ガス、鉄鋼、化学は安い。

米消費や住宅指標が悪化

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが29日に発表した4月の米消 費者信頼感指数は62.3と、2003年3月以来の低水準となった。全米20都市部 を対象にした2月の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・ シラー住宅価格指数は前年同月比で12.7%低下と、前月からマイナス幅が拡大、 01年の統計開始以来で最大の落ち込みを記録した。

一方、国内では3月鉱工業生産が前月比3.1%低下し、ブルームバーグ調 査の前月比0.8%低下を大幅に下回った。前月に大幅上昇した反動減で、輸送 機械や一般機械などを中心に2カ月ぶりに減少した。国内外の景気指標の悪化 傾向を受けて、輸出関連株には売りが優勢となっている。

このほか、「テクニカルリバウンドが終了した」として、クレディ・スイ ス証券が投資判断を引き下げた三菱地所や三井不動産など不動産株も安い。

富士重が売り気配、松下電産は買い気配

個別に材料が出ている銘柄では、為替の円高や原材料・諸経費増などから 今期連結純利益が前期比46%減見込みの富士重工業が売り気配で始まった。今 期連結純利益が40%減計画のTOTO、前期連結純利益が従来計画を下回った もようの帝人も大幅安。

半面、前期連結純利益が過去最高となって今期も10%増を見込む松下電器 産業は、日興シティグループ証券など相次ぐ格上げも追い風となって買い気配。 中国のインターネット大手を傘下に収めることで合意したソフトバンク、野村 証券金融経済研究所が投資判断を引き上げたユニ・チャームなども高い。

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