カナダ国債:上昇、安全資産への志向強まる-加ドルはほぼ変わらず

カナダ国債相場は上昇し、10年債の利回り は約2週間ぶりの大幅低下となった。株式相場が下落したほか、大手銀行が米 サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローンに関連した損失を発表した ことから、安全資産としての国債への投資が活発化した。

ドイツの銀行最大手、ドイツ銀行はレバレッジド・バイアウト(LBO) 向け融資債権や資産担保証券(ABS)の評価額引き下げで、2008年1-3月 (第1四半期)決算は四半期ベースでは5年ぶりの赤字となった。米自動車・ 住宅ローン大手GMACの第1四半期決算は、5億8900万ドル(約613億円) の赤字だった。ブルームバーグ・ニュースの集計によれば、世界の銀行・証券 大手のサブプライム関連損失や評価損は計3120億ドル(約32兆4600億円)程 度に上る。

ローレンシャン・バンク・セキュリティーズの債券担当バイスプレジデン ト、ブノワ・ラロンド氏は「信用危機の影響はしばらく続くようだ」との見方 を示し、「利回りが低下する余地がまだ少しあるとみている」と述べた。

2月の米住宅価格指数の低下や4月の米消費者信頼感指数の悪化も買い材 料。トロント時間午後3時45分(日本時間30日午前4時45分)現在、カナダ 10年物国債(表面利率4%、2017年6月償還)の利回りは4ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)低下の3.69%と、11日以来の大幅低下となった。価 格は27セント上げて、102.39カナダ・ドル。2年物国債(表面利率3.75%、 2010年6月償還)の利回りは3bp低下の2.85%。価格は5セント上げて、

101.82カナダ・ドル。

カナダ・ドルは前日比ほぼ変わらずの1米ドル=1.0120カナダ・ドル(1 カナダ・ドル=0.9882米ドル)。前日は1.0126カナダ・ドルだった。カナダ・ ドルは今月に入り対米ドルで、1.3%上昇している。年初来では1.3%下落。

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