欧米企業の債務保証コスト上昇-ドイツ銀赤字やアリアンツ減益に反応

29日のクレジット・デフォルトスワップ(C DS)市場で、欧米企業の債務保証コストが上昇した。信用商品関連の評価損 を背景とした独銀最大手ドイツ銀行の赤字や保険大手、独アリアンツの減益に 反応した。

JPモルガン・チェースによると、ドイツ銀のCDSスプレッドは1ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の56.5bp。アリアンツも1bp 上昇し43.5bp。CDSスプレッド1bpは債務1000万ユーロに対する保証コ スト1000ユーロを意味する。金融機関のデフォルト(債務不履行)リスクの指 標となるマークイットiTraxx金融指数は5bp上昇の64bpとなった。 指数上昇は信用の質が劣化したとの認識を示唆する。

ドイツ銀行は27億ユーロの評価損を計上し2008年1-3月(第1四半期) が1億3100万ユーロの赤字となった。アリアンツは傘下ドレスナー銀行での評 価損が響き、前年同期比66%減益。

クレディ・スイス・グループの欧州信用ストラテジー責任者、ウィリアム・ ポーター氏(ロンドン在勤)は「銀行セクターは炭鉱に連れて行かれるカナリ アのような役割を果たす」として、「会計処理が厳格なため、まず最初に損失 を計上する」と述べた。

CMAデータビジョンによると、ニューヨーク時間午前7時10分(日本時 間午後8時10分)現在、北米の投資適格企業で構成するマークイットCDX北 米投資適格指数は3.5bp上昇し97.5bp。

欧州の投資適格企業125社で構成するマークイットiTraxx欧州指数 は5bp上昇し76bp。主に高リスク・高利回りの50銘柄で構成するマークイ ットiTraxxクロスオーバー指数は13bp上昇の437bp(JPモルガン 調べ)。

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