米住宅差し押さえ、1-3月期に倍増-金利切り替えや住宅価格下落で

米住宅差し押さえに関するデータを販売す る米リアルティトラックが29日に発表したデータによると、差し押さえ件数は 1-3月(第1四半期)に前年同期比で倍増した。変動金利型のサブプライム (信用力の低い個人向け)住宅ローンの金利切り替えや住宅価格下落で、売却や 借り換えができず差し押さえに至るケースが増えた。

リアルティトラックによると、第1四半期に差し押さえ手続きのいずれかの 段階にあった物件は約65万戸。これは、全米の194世帯に1戸の割合となる。 件数は前年同期比で112%増えた。差し押さえ率はネバダ、カリフォルニア、ア リゾナの各州で高かった。

米住宅金融投資のファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)は7日、米住宅の中間 価格が今年5.8%下落するとの予想を示した。ブッシュ政権や監督当局は差し押 さえ回避に向け、住宅ローンの貸し手に協力を呼び掛けている。リアルティトラ ックのジェームズ・サッカチオ最高経営責任者(CEO)は発表資料で、そのよ うな措置は差し押さえを遅らせ市況低迷の実情を見えにくくする可能性があると 指摘した。

シティグループのアナリストらによれば、今年は約4600億ドル(約47兆 9000億円)相当の変動金利型住宅ローン(ARM)の金利が切り替わる。全米 20都市部を対象にした米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケー ス・シラー住宅価格指数は1月、前年同月比で10.7%低下と過去最大の落ち込み を記録した。

リアルティトラックによると、ネバダ州の差し押さえ件数は1-3月に 137%増の1万9595件となった。割合は54世帯に1件と全米で最悪。カリフォ ルニアは78世帯に1件、アリゾナは95世帯に1件だった。

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