HOYA:第4四半期純利益は14%減-通期は会社予想に届かず(4)

光学ガラス大手のHOYAは28日、第4四 半期(2008年1-3月)の連結純利益が、前年同期比14%減の163億円だった と発表した。この結果、通期(08年3月期)の純利益は会社予想に届かなかっ た。

半導体・液晶・HDD(ハードディスク駆動装置)向けガラスなど主力のエ レクトロオプティクス(EO)部門で、主要製品の一部で価格低下や新製品への 対応の遅れの影響が出た。第4四半期の売上高は、第3四半期から連結子会社と なったペンタックスの業績が寄与し、同37%増の1358億円。営業利益は同27% 減の180億円だった。

この結果、前期の純利益は7.6%減の770億円と5期ぶりの最終減益となり、 1月に公表した予想800億円も下回った。EO部門の不振に加え、前期に土地売 却益という特殊要因があった。営業利益も同11%減少した。

同社は通期と中間期の決算発表時には見通しを公表しない方針だが、東京証 券取引所で会見した江間賢二最高財務責任者(CFO)は、「上期ぐらいまでは 読めそうだが、下期は不透明」としながらも、「いろいろな問題点も解決してい るので、増益基調でいけると思う。そういうマネジメントをやっていく」語った。

売上高の890億円はぺンタックス

前期売上高は24%増の4816億円で、うちペンタックスの連結分が890億円。 部門別にみると、半導体製造用のフォトマスクの中級以下の製品が量・単価とも に低迷。レーザーを利用した産業用機器や医療用機器のホトニクスはほぼ横ばい だった。眼鏡レンズは海外で伸び、コンタクトレンズ・眼内レンズは新規出店と 高付加価値製品の販売拡大で増収となった。

前期の為替実績は1ドル=113円80銭、1ユーロ=162円26銭だった。現 時点で今期の為替相場は1ドル=100円、ユーロ=155円を想定している。

江間氏は、前期にEO部門の足を引っ張ったHDD用ガラスディスクを柱と するメモリーディスクや光学レンズは、1-3月に比べて4-6月、7-9月は 回復傾向と述べた。さらにEO部門は「製品の競争力でビジネスを引っ張ること が基本」と述べ、技術力の重要性を強調した。

HOYAの株価は決算発表を受けて下げ幅を拡大、午後2時46分現在では 前週末比180円(6.1%)安の2765円。

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