第一生命経済研の西浜氏:経常赤字とインフレに注意-インド経済

第一生命経済研究所の西浜徹副主任エコノミ ストはブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、インド経済やインド株に ついて述べた。主なコメントは次の通り。

経済の基礎的条件からみたインド株:

「基本的にインドでは内需主導の経済成長が続いているが経常赤字の大きさや インフレ懸念があるため、株式市場は上値の重い展開が続いている。また、米サブ プライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題により、調整を強いられてきた 面もあったが、JPモルガンによるベアスターンズ証券の救済策が発表されて以来、 海外投資家のスタンスに改善が見られていることでとりあえず市場は復調してい る。ただ経常赤字が拡大傾向にあることや、インフレ懸念があることで今後の株式 市場の行方についてはまだ不透明な部分があることは否めない」

インドの金融政策:

「インフレ指標である卸売物価指数が直近で7%を超えており、インフレ懸念 が高まっている。一方で金融を引き締めると貧困層の生活に打撃を与える恐れがあ り、現在インドの中央銀行は預金準備率の引き上げ程度で対応している。政策金利 引き上げは産業界の反発もあり慎重なスタンスだ。当分、預金準備率などでインフ レを抑えようとする程度にとどまる公算だ」

有望産業:

「インドについては一番言われているのがインフラ整備の必要性だ。インフラ 関連産業などがやはり中長期的には発展の余地が大きいとみている。IT産業も直 近の決算は必ずしも良くないが、人件費などコストの優位性からアメリカからのア ウトソーシング(外部委託)の対象にまだまだなり得ると思っており、中長期的に はまだ有望産業だと思う」

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