JR東海、東日本:前期増収増益、新幹線堅調-今期は東海が減収減益

東海旅客鉄道(JR東海)と東日本旅客 鉄道(JR東日本)の前期(2008年3月期)連結決算が28日に出そろった。 純利益はJR東海が前の期と比べて17%増の1598億円、JR東日本は同

7.8%増の1897億円となった。両社とも新幹線輸送が堅調に推移したほか、不 動産、小売事業なども寄与した。

今期(09年3月期)の連結純利益は、JR東海が前期比6.7%減の1490 億円、JR東日本は同3.9%増の1970億円の見通し。

前期のJR東海は、全収入の7割を占める東海道新幹線の運輸収入が前の 期に比べて4.1%増と堅調。航空業界では国内輸送量が前の年を下回っている が、新幹線では昨年7月から新型車両N700系を投入したほか、ダイヤ改正 や輸送時間短縮などで東京-新大阪間の使い勝手を良くし、輸送量が前の年を 上回った。この結果、売上高は同4.6%増の1兆5595億円となった。

運輸収入が7割を占めるJR東日本では、新幹線の運輸収入が前の年を上 回ったほか、主力の在来線収入も拡大した。不動産や小売事業も順調。東京駅 と立川駅で07年10月に開業した「駅ナカ」や、11月に開業した東京駅八重洲 口の高層オフィスビル「グラントウキョウ」などが前期後半に寄与した。売上 高は前の期と比べて1.7%増の2兆7036億円となった。

両社とも、ほとんどの車両が電力駆動のため、燃料油価格高騰の影響をあ まり受けなかった。営業損益では制度変更による減価償却費の増加はあったも のの動力費に大きな変動はなかった。このため、営業利益はJR東海が同

7.9%増、JR東日本は同4.0%増となった。

今期のJR東海は減収減益の予想。景気減速で運輸収入が若干減となるな か、新幹線「のぞみ」へN700系車両の投入を加速し航空機需要などを積極 的に取り込むが、減価償却費の負担増などが響く。

今期のJR東日本は増収増益の予想。鉄道事業が順調に推移するほか、東 京や立川の駅ナカや八重洲の高層ビルの不動産収入がフルに寄与する。

株価終値はJR東海が前週末比1万1000円(1.1%)安の98万8000円、 JR東日本は同1万3000円(1.6%)高の83万4000円。

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