大和証G:第4四半期、129億円の赤字転落-トレーディングが悪化(3)

国内証券第2位の大和証券グループが28日 に発表した第4四半期(2008年1-3月)連結業績によると、純損益は129億 円の赤字(前年同期は258億円の黒字)となった。米サブプライム(信用力の低 い個人向け)住宅ローン問題による市場混乱を受け、トレーディングをはじめす べての収益が悪化した。四半期ベースの赤字は5年ぶり。

第4四半期の営業収益は前年同期比43%減の1442億円で、国債などのトレ ーディング損益は95億円の損失(同470億円利益)が響いた。委託手数料は同 43%減の162億円、株式・債券などの引き受け・売出手数料は同33%減の65億 円、投資信託の販売など募集・売出手数料は同43%減の67億円と振るわなかっ た。08年3月通期の純損益は同50%減の464億円の黒字だった。

RMBS保有も「すべて米政府保証」

部門別では、三井住友銀行との合弁で法人専門の大和証券SMBCが第4四 半期で225億円の赤字となり、通期でも58億円と初の損失に転落。同日、記者 会見した岩本信之取締役兼常務執行役(CFO)は、「サブプライム問題による 信用収縮のあおりを受けて厳しい1年となった」と総括。価格下落に外国通貨安 が重なった外貨建ての債券取引などもマイナスに影響したという。

大和は今回新たに米RMBS(住宅ローン担保証券)残高が3月末で1811 億円あると発表した。ただ、「サブプライムと違い、すべて米政府が保証してい るので損失は考えられない」(岩本CFO)と強調した。ほかにSIV(証券化 商品で運用するファンド)向けが132億円あるが、CDO(債務担保証券)やC MBS(商業用不動産担保証券)の残高はゼロとしている。

サブプライムで収益環境が悪化

東京証券取引所によると、サブプライム問題に端を発した世界的な信用収縮 の影響もあり、1-3月の1日当たりの株式売買代金(第1部、2部、マザーズ 合計)は2兆7830億円で前年同期に比べると16%減少。一方、同期間の日経平 均株価は18%の下落となった。

ブルームバーグ・データによると第4四半期では、大和は国内市場での株式 関連の引き受け総額が654億円で、前年同期の1247億円からほぼ半減した。M &A(合併・買収)でのアドバイザー実績では、大正製薬によるビオフェルミン 製薬へのTOB(株式の公開買い付け)など19件を獲得したが、前年同期の27 件には及ばなかった。

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