TOPIXは伸び悩み、金融や不動産は高値推移-精密や電機株が安い

午後の東京株式市場は、TOPIXが上げ 幅を縮小。金融不安の後退を受け、三菱UFJフィナンシャル・グループなどの 銀行株、T&Dホールディングスなどの保険株が高値圏で推移。三菱地所などの 不動産株にも買い戻しが入っている。ドル安懸念の後退で、トヨタ自動車など自 動車株も高い。

半面、午前の取引終了後に決算を発表したHOYAを中心に、精密機器株が 下げ幅を拡大。今期(09年3月期)の連結営業利益の伸び率が鈍化する見通し となったNTTドコモを中心に、情報・通信株も下落。キヤノンや富士通、シャ ープなど電機株も軟調だ。日経平均は午後に入って下げに転じる場面があった。

午後2時30分現在の日経平均株価は、前日比14円52銭(0.1%)安の1万 13848円95銭。TOPIXは同17.14ポイント(1.3%)高の1357.05。東証1 部の売買高は概算で17億1680万円。東証1部の値上がり銘柄数1015、値下が り590。

ちばぎんアセットマネジメントの安藤富士男専務は、銀行株について「今週 の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ観測が後退しており、世界的に 金利が上昇。日本は4-6月期に利下げの可能性も指摘されていたが、全世界が インフレ対応に動き始めた」と指摘している。米利下げ観測の後退から、ドル安 に歯止めがかかっており、「日本は協調利下げの可能性もなくなるため、銀行株 にとっては、利ざや改善期待が出ている」(同氏)という。

決算発表後にHOYA、信越化に売り先行

HOYAが午後1時に発表した2008年3月期の第4四半期(1-3月)の 連結純利益は、前年同期比14%減の163億円だった。半導体・液晶・HDD (ハードディスク駆動装置)向けガラスなど主要製品で価格低下や新製品への対 応が遅れたという。決算発表後、株価は一時7.5%安の2725円まで下げた。

また、同時刻に発表した信越化学工業の前期(08年3月期)連結営業利益 は同19%増の2871億円となった。株価は発表前から上げに転じ、一時2.5%高 まで上げたが、すぐに値を消し、下落に転じた。今期の営業利益計画は前期比

6.9%増の3070億円で、ブルームバーグ・データにあるアナリスト19人による 平均値3134億円を下回る。

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