三菱重:前期連結純利益は26%増、造船など好調-今期予想12%減(3)

国内重工業トップの三菱重工業が28日発 表した前期(2008年3月期)の連結決算は、純利益が前の期と比べて26%増 の613億円となった。海運市況の好調で造船事業が大きく伸びたほか、発電プ ラントや航空機、中量産品も順調だった。一方、今期(09年3月期)は為替円 高と資機材コスト上昇が響き、連結純利益が前期比12%減の540億円の見通し。

前期の売上高は前の期と比べて4.4%増の3兆2031億円だった。船舶・海 洋部門が伸びているうえ、船価の上昇で営業損益も黒字に転換した。営業利益 は同25%増の1360億円、経常利益が同32%増の1095億円となった。

今期は売上高が前期比0.1%減の3兆2000億円、営業利益は同12%減の 1200億円、経常利益が同18%減の900億円の見通し。為替の円ドルレートは 前期の約114円に対し、今期は100円を前提とし、営業損益段階で約640億円 のマイナス要因となる。

3月に事業化を決めた小型国産ジェット旅客機「MRJ」の開発費が計上 されることも負担増になる。さらに、資機材の高騰でも約180億円の費用増と なり、経理担当の菅宏常務は発表会見で「このなかには鋼材の値上げは織り込 んでいない」と述べた。

また、三菱重工は同日、08-10年度の事業計画を発表。最終年度は、売上 高3兆7000億円、営業利益1600億円、経常利益1300億円を目指す。風車や 原子力などのエネルギー事業とMRJなどの航空機事業を戦略投資事業として 強化する半面、今後、世界的に供給過剰が予想される造船事業などは改革事業 と位置付け、提携や海外展開などを検討していく。

三菱重工の株価終値は前週末比10円(2.1%)高の478円。

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