【個別銘柄】銀行、三洋電、富ゼネ、日立建、京セラ、HOYA、丸三

28日午前の日本株市場における主な材料 銘柄の動きは以下の通り。

3大銀行株:三井住友フィナンシャルグループ(8316)は9.1%高の89 万6000円。一時は91万1000円まで上げ、昨年来高値を更新。インフレ懸念 が高まる中、今週開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げ 観測が後退。世界的な金利上昇局面を迎えつつあり、利ざや改善期待が高まっ た。みずほフィナンシャルグループ(8411)は一時ストップ高となる5万円高 の53万3000円まで急騰。三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は 10%高の1144円。

三洋電機(6764):6.7%高の254円。経営不振が長引く同社の抜本的な 再建策として、松下電器産業と資本・業務提携する案が浮上と28日付の読売 新聞朝刊が報道。これを受け、東京証券取引所は松下電産と三洋電株の売買を 午前8時20分から一時停止。午前9時41分の売買再開後に買い注文が殺到し た。一時9.2%高の260円まで上げ幅を拡大、06年6月以来の水準を回復。

富士通ゼネラル(6755):ストップ高(値幅制限の上限)となる80円 (22%)高の452円まで買い進まれた。東証1部の上昇率1位。温暖化の影響 でエアコン需要が世界的に伸びたことを理由に、前期(08年3月期)に復配 を決定。さらに、好調な需要拡大を背景に、今期(09年3月期)は過去最高 益を記録する見通しで、業績の先行きを楽観視した買いが膨らんだ。

NTTドコモ(9437):3.8%安の15万1000円。今期(09年3月期)の 連結純利益は前期比2.4%増の5030億円。予想数字はブルームバーグがまと めたアナリスト17人の事前予想の中央値5299億円を下回った。競争激化を背 景とする値下げの影響で、利益の伸びは前期から鈍化。

アクセス(4700):終日売り気配が続き、2万円(17%)安の9万9000 円でストップ安比例配分。28日付の日本経済新聞朝刊は、05年3月期に売上 高を水増しし、連結最終黒字を装っていた疑いのあることが明らかになったと 報道。銀行の融資打ち切りを避けるため、経営幹部が不正な会計処理に関与し ていた可能性が強いという。同社は28日早、「過年度にわたる不適切な会計 処理が判明した。05年3月期決算で一部の役職員が不適切に売上高計上し た」とコメント。

日立建機(6305):9.6%高の3240円と4連騰。中国やインドなど新興国 の需要がけん引して今期(09年3月期)の連結経常利益は前期比0.4%増の 1010億円の見通し。野村証券は投資判断を「3(中立)」から「2(買 い)」に格上げした。

京セラ(6971):6%高の9440円と3連騰。太陽光発電システムの伸び が期待されているほか、会社側の想定為替レートが現状水準より円高方向で、 減益を見込む今期(09年3月期)業績計画は保守的で、上振れ余地があると 期待された。日経平均株価の上昇寄与度1位で、京セラ株だけで同指数を22 円押し上げた。一時8.2%高の9640円まであり、取引時間中の上昇率として は06年1月31日の9.96%以来、約2年3カ月ぶりの大きさを記録。

HOYA(7741):午後に一時7.5%安の2725円まで下落。半導体向け 部品などを手掛ける主力のエレクトロ オプティクス(EO)部門の売り上げ 減と利益率悪化が響き、第4四半期(1-3月)連結純利益は前年同期比 14%減の163億円だった、と午後1時に発表。この結果、前期業績は会社側の 従来計画を下回り、投資家の売りを誘った。終値は4.4%安の2815円。

丸三証券(8613):午後急騰し、一時ストップ高の100円(19%)高の 639円まで上昇。昼休み時間帯に前期(2008年3月期)決算と同時に、発行済 み株式総数の1.99%に相当する自社株買いの実施を発表、今後の株式需給の 改善を見込んだ買いが膨らんだ。自社株の取得期間は4月30日から5月27日 まで。終値は17%高の630円。同社の前期連結BPS(1株当たり純資産) は670円で、PBR(株価純資産)は依然1倍を下回る。

ヤフー(4689):9.5%安の4万7150円。前期(08年3月期)の連結純 利益は広告事業が好調で前の期に比べ8%増加だった。一方、クレディ・スイ ス証券は25日、直近の株価上昇により割安感がなくなったなどとして投資判 断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

オムロン(6645):午後に値を切り下げ、4.3%安の2135円で終了。午後 1時15分に前期(08年3月期)決算(米国会計基準)を発表。同時に示した 今期(09年3月期)業績計画では、純利益が前期比14%減の365億円と大き く落ち込む見通し。半導体・電子部品業界を中心に設備投資が抑制されるほか、 車載電装機器については北米経済不振の影響を受ける。

東芝プラントシステム(1983):午後に一段高となり、5.9%高の857円。 午後1時に発表した前期(08年3月期)決算が、会社の従来計画を大きく上 回ったため。連結営業利益は前の期比21%増の107億8900万円。従来予想は 83億円だった。国内の産業用発電設備が相次いで完成したことが寄与したほ か、半導体関連を中心に一般産業分野の売り上げも大きく伸びた。

ダイワボウ(3107):午後に上昇に転じ、4.7%高の288円で終えた。共 同通信が伝えたところによると、秋田県は28日、同県の十和田湖畔で、死ん でいるのが見つかったハクチョウ3羽と衰弱した1羽から、H5型のインフル エンザウイルスを検出したと発表した。県などによると、ほかに野鳥などが大 量に死んでいるという情報はなく、人への健康被害の可能性は低いという。鳥 インフルエンザ関連株の一角として買いを誘った。

インデックス・ホールディングス(4835):ストップ高となる2000円 (11%)高の2万1000円で終了。大和総研が28日付で、5段階評価の投資判 断を「4(アンダーパフォーム)」から「2(アウトパフォーム)」に引き上 げた。前週末25日は、08年8月期連結業績予想の下方修正や保有する学研 (9470)株の貸株問題を巡り、株価乱高下となった経緯がある。

ジャフコ(8595):一時12%高の4260円まで急騰。取引時間中の上昇率 としては、03年1月24日の18%以来、5年3カ月ぶりの大きさを示した。国 内株式市場の低迷や新規上場(IPO)企業数の半減など事業環境は厳しさを 増しているが、非公開企業の売却やバイアウトなどで収益を積み上げている点 が評価された。終値は9.7%高の4190円。

積水化学工業(4204):午後に入り一時7.8%高の758円と、昨年8月1 日以来、約9カ月ぶりに200日移動平均線に達した。午後1時半に発表した 09年3月期の業績計画では、住宅事業の回復を追い風に本業のもうけを示す 連結営業利益は前期比26%増と、2期ぶりの増益に転じる見通し。業績の先 行きに悲観的な見方が後退した上、増配決定もあり、買い圧力が増した。終値 は2.7%高の722円。

野村ホールディングス(8604):5.2%高の1747円。第4四半期(08年 1-3月)の連結純損益は1539億円の赤字(前年同期は331億円の黒字)。 市場混乱により収益環境が悪化する中、サブプライムローンなどを保証するモ ノライン(金融保証会社)向け投融資の引当金が1320億円に膨らんだ。日興 シティグループ証券の葛西誠アナリストは、野村の巨額の損失計上によって 「バランスシートの中に何を隠しているか判らないという状況は改善された」 (25日付の投資家向けリポート)と指摘。

富士通(6702):6.3%安の667円。前期(08年3月期)決算の発表予定 日を5月12日に延期すると発表。連結監査手続き完了確認に時間を要するた めというが、経営の不透明さを警戒する売りが先行。従来予定は4月28日。

日本曹達(4041):8.9%高の369円と急伸。工業薬品や飼料添加物メチ オニンなどの増収、固定費削減効果で円高、原材料高をこなし、08年3月期 の連結営業利益計画値を従来の88億円から98億円に増額修正。前の期と比べ ると9.5%増益になる。

トッパン・フォームズ(7862):9.5%高の1108円。原材料価格の上昇が 続く中、コスト削減などが進むとみて、今期(09年3月期)の連結営業利益 は前期比10%増の167億円を見込む。

日本インター(6974):6.3%安の237円。前期(08年3月期)業績は従 来予想を下回りそうだと発表。米国経済の減速などを背景に、連結営業利益は 従来予想比70%減の3億円の見通しとなった。野村証券は28日、投資判断を 「2(買い)」から「3(中立)」に引き下げた。

丸井グループ(8252):3.9%安の999円。メリル・リンチ日本証券は25 日、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

武蔵精密工業(7220):12%高の2450円と連騰。08年3月期の営業利益 は前期比41%増の165億円で、今期は前期比7.8%減の152億円を計画。同時 に前週末に公表した新規受注に関する動向では、アジアで日産自動車向けボー ルジョイント、欧州でアウディ向けサスペンション、北米でホンダ向けベベル ギヤなどを受注したとしている。

NTTドコモ(9437):3.8%安の15万1000円。今期(09年3月期)の 連結純利益は前期比2.4%増の5030億円。予想数字はブルームバーグがまと めたアナリスト17人の事前予想の中央値5299億円を下回った。競争激化を背 景とする値下げの影響で、利益の伸びは前期から鈍化。

東芝(6502):0.5%高の852円。今期(09年3月期)の連結純利益は前 期比2%増の1300億円になる見通し。前期に発生した次世代DVDの「HD -DVD」関連事業の撤退費用が、大幅に減ることが主因。

日立工機(6581):ストップ高となる14%高の1643円で比例配分。今期 (09年3月期)の連結営業利益は前期比7.5%増の240億円の見通し。ブルー ムバーク・データに登録された4人の平均予想231億7500万円を上回った。 電動工具大手で、アジアやロシア・東欧向け需要が伸長中。

ダイエー(8263):ストップ高となる100円(12%)高の939円で比例配 分された。3月の日本の小売業販売額は、前年同月比1.1%の増加と8カ月連 続のプラスとなった。原油高を背景にした石油製品価格の高止まりで引き続き 燃料小売業の販売額が押し上げられたほか、自動車小売業も堅調だった。スー パーは飲食料品の好調に支えられ、2カ月連続の増加。イオン(8267)も

7.9%高の4526円、ユニー(8270)は3.5%高の1013円。

プロミス(8574):7.4%高の3360円。前期(08年3月期)の連結純利益 が159億円(前の期は3783億円の赤字)になったもよう。過去の引当金を無 税償却に変更するのに伴う税負担のほか、三洋信販との統合関連費用や株式の 減損処理などが響く。従来予想は172億円。確定値は5月8日に発表する。

ブラザー工業(6448):ストップ高となる200円(18%)高の1339円で 比例配分。前期(08年3月期)の連結営業利益は前の期比4.4%増の535億円 だった。ブルームバーク・データに登録された6人の平均予想497億円を上回 った。みずほ証券は25日、投資判断を「ウエート下げ」から「ホールド」に 格上げした。

セガサミーホールディングス(6460):8.6%高の1313円まで大幅続伸。 パチンコ機などの販売計画が未達で、前期(08年3月期)の連結純利益は520 億円の赤字に転落したもようだが、今期は50億円の黒字化を計画。また、セ ガ、サミーについてそれぞれ新経営体制に移行する旨を発表。

日本農薬(4997):5.7%安の957円。ジャパンインベストは25日、投資 判断を「買い」から「中立」に引き下げた。

アシックス(7936):4.2%安の1050円。前期(08年3月期)の連結営 業利益は従来予想に届かなかったようだと発表。広告宣伝費がかさんだことか ら、連結営業利益は従来予想比11%減の40億の見通しとなった。

アドバンテスト(6857):5.1%安の2875円。三菱UFJ証券は28日、 投資判断を「市場平均並み」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。

日本マイクロニクス(6871):5.1%高の3740円。半導体の大型化・微細 化が進展する中、同社が手掛ける検査用のプローブカードに対する需要が高ま っている。300ミリ対応の最先端プローブカードの受注拡大を理由に、08年3 月中間期の連結業績予想を増額修正したことが好感された。

マツダ(7261):7.9%高の465円と大幅続伸。みずほ証券は28日、ブラ ンド価値の向上や株価の割安さなどを評価し、投資判断を「買い」から「強い 買い」に引き上げた。

東京自働機械製作所(6360):21%高の158円で、東証2部の上昇率1位。 顧客先の設備投資意欲が拡充、各種包装機械の受注が伸びた。営業赤字だとみ ていた2008年3月期の連結業績が、売上高の増加で営業黒字に転じたため、 個人投資家などからの買いを集めた。

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