3月小売販売額は前年比8カ月連続プラス-燃料小売業の増加続く(3)

3月の日本の小売業販売額は、前年同月比

1.1%の増加と8カ月連続のプラスとなった。原油高を背景にした石油製品価格の 高止まりで引き続き燃料小売業の販売額が押し上げられたほか、自動車小売業も 堅調だった。

経済産業省が28日発表した商業販売統計によると、季節調整済みでは前月比

0.5%増だった。ブルームバーグ・ニュースの調査によると、エコノミストの予想 中央値は前年同月比が1.0%増、季節調整済み前月比では0.7%増だった。前年比 については、エコノミスト17人全員がプラスを予想していた。

同省の荒井隆秀産業統計室長は統計発表後の記者説明で、小売業販売額が8 カ月連続で前年を上回っていることから、基調判断を昨年10月以来続いている 「持ち直しの動きが見られる」に据え置いたことを明らかにした。また、前年同 月比で増加が8カ月連続続いたのは、1994年5-12月以来と指摘した。

小売業販売額は増加が続いたものの、業界団体が発表した3月の販売関連の 指標はおおむね弱めの内容だった。スーパーの売上高は食料品の好調などもあっ て前年同月比で2カ月連続のプラスとなった一方で、百貨店やコンビニエンスス トアは2カ月ぶりのマイナスに転じた。また、3月の国内新車販売台数(軽自動 車を除く)は、3カ月ぶりのマイナスとなった。

第一生命経済研究所の柵山順子副主任エコノミストは発表後のリポートで、 燃料小売業の伸びについては「石油製品価格の高止まりが影響しているので割り 引いて考える必要がある」と指摘した上で、「小売業販売額も足元では横ばい圏内 の動きが続いており、悪化こそしていないものの、回復感に欠ける状況にある」 との見方を示した。

燃料小売業は10カ月連続増

3月は小売業販売を構成する7業種のうち、織物・衣服・身の回り品小売業 を除く6業種がプラスとなった。プラスへの寄与度が最も高かったのは燃料小売 業で、前年同月比4.0%増と10カ月連続のプラスとなった。また、自動車小売業 も普通車の新型車効果が続き、同2.4%増と8カ月連続のプラスだった。

3月の大型小売店販売額は既存店ベースで前年同月比0.2%増。エコノミスト 9人の予想中央値は0.2%減だった。百貨店は、春物衣料や宝飾品など高額商品が 不調で、2カ月ぶりのマイナスとなった。一方、スーパーは衣料品が振るわなか ったものの、飲食料品が好調だったことから、2カ月連続の増加となった。

同時に発表された2007年度の小売業販売額は前年度比0.5%増となり、2年 ぶりのプラスとなった。石油製品の価格上昇で燃料小売業の販売額が増加したほ か、飲料や鍋物商材などが好調で飲食料品小売業も伸びた。

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