ドル下落で米財政赤字が拡大-日本勢などが米国債投資に消極姿勢

ガソリンや小麦価格の高騰、住宅価格の下 落という米経済のマイナス要因に、ドルの下落に伴う財政赤字の拡大という新 たな項目が加わった。ドル安進行で日本勢を中心にした外国投資家は、米国債 投資に消極的になっている。

日本の投資家の米国債保有額は計5866億ドルで、発行残高全体の12%を占 める。1-3月期はドルの対円相場が1995年以来13年ぶりの安値に下落した ことで、その価値は7%目減りした(米メリルリンチの指数による)。

日本の4大保険会社の3社、第一生命保険と明治安田生命保険、住友生命 保険は、米国の債券に投資するよりも、世界で最も低い日本の債券利回りを受 け入れたい考えのようだ。

国際投信の投信「グローバル・ソブリン・オープン」の運用担当チームで 責任者を務める堀井正孝氏は、ドル安に歯止めがかかるとみるのは時期尚早だ と指摘。米経済の低調な伸びはしばらくの間続くとの見通しを示した。

日本投資家の米国債保有額は世界一。2007年3月-7月に92億ドル増え、 6206億ドルとなったが、それ以降は今年2月までに340億ドル減少した。米財 務省が15日発表した。

米ゴールドマン・サックス・グループによると、今年度(2007年10月-08 年9月)の米財政赤字は5000億ドルと、過去最高を更新する見通し。昨年は1630 億ドルだった。米連邦準備制度理事会(FRB)の2006年の研究リポートによ ると、外国投資家による米国債の買い支えがなくなれば、長期金利は0.9ポイ ント押し上げられることになるという。

日本以外のアジア諸国でも、米国債投資を手控える動きが出ている。米国 債保有額が2位の中国や韓国の運用担当者らは、欧州の債券、株式、商品を選 好している。

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