米マイクロソフト、現状打破に動く可能性も-ヤフーが回答見送りで

米マイクロソフトがヤフーに提示していた 総額446億ドル(約4兆6600億円)の買収提案の回答期限が26日に切れたの を受け、マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者(CEO)は ヤフーの取締役会メンバーを退任に追い込み同社買収に道筋をつける取り組み を再開する可能性がある。

インターネット広告市場でのグーグルの独走状態を打破するため、マイク ロソフトはウェブ検索の利用回数や広告取り扱い件数を増やそうと模索してい る。これまでに広告検索エンジンや技術を開発したり、インターネット企業を 買収するために数十億ドルを投資しており、ヤフーの買収に成功すれば、410億 ドル(約4兆2800億円)規模のネット広告市場でシェア第2位に躍り出ること になる。

マイクロソフトには買収計画をあきらめる余裕がないと指摘するICAP セキュリティーズのアナリスト、サチン・スナー氏は「もしヤフーを必要とし ていないなら、ずっと前に断念していたはずだ」と語った。ブルームバーグ・ ニュースとのインタビューに答えた。

シティグループも、25日付の顧客向けアナリスト・リポートで「マイクロ ソフトはヤフー買収計画完了の決意を固めており、断念の可能性は低い」と指 摘した。

マイクロソフトの投資家の間には、ヤフーのジェリー・ヤンCEOがマイ クロソフトへの身売りに替わる株価てこ入れ策を打ち出せなければ、ヤフーは 委任状争奪戦で敗れることになるとの見方がある。

RCMキャピタル・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ウォルタ ー・プライス氏によると、ヤフー株の多くは、1株当たり31ドルの買収提案を 受け入れて値ざやを稼ぎたい投資家が握っているという。

バルマーCEOは25日、買収提案は「かなり寛容的」だと説明。「ヤフー がこの点で一致しなければ、買収案を株主に直接示さなければならなくなる」 と述べ、「株主の対応を見た上で、適切な行動をとる」との考えを示した。

マイクロソフトのクリス・リッデル最高財務責任者(CFO)は、今後の 選択肢は、委任状争奪戦を仕掛けるか、買収を断念してほかの投資や提携を通 じマイクロソフトのウェブ部門をヤフーなしで拡張するかになるとの見通しを 示した。

ヤフーの広報担当ダイアン・ウォン氏は、コメントを求める電話取材に対 してコメントをしていない。

マイクロソフトは買収提示額を引き上げない姿勢を示しているが、アナリ ストの間にはまだその可能性は残っているとの見方もある。UBSのヘザー・ ベリーニ氏は、25日付のリポートで「結局のところ駆け引きの一環だと思う」 と指摘。「たとえマイクロソフトが買収提示額引き下げや買収断念を試みたとし ても、最終的には交渉のテーブルに戻り、提示額を引き上げて友好的な買収を 目指すことになるとみている」との見方を示した。

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