首相:サミット前の内閣改造、現時点で念頭にない-ロシア内政懇(2)

ロシア訪問中の福田康夫首相は26日昼 (日本時間同日夕)、モスクワ市内のホテルで同行記者団と懇談し、7月7- 9日の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)前の内閣改造は念頭にないこ とを明らかにした。記者団が、現時点でサミット前の内閣改造は頭の片隅にあ るのか、と質問したのに対し、「ない」と否定した。

首相は「仕事の中身を熟知しないうちに(閣僚が)代わってしまうことで、 本当に役割を果たすことができるかどうか。その一点だ」と述べ、直ちに内閣 改造に踏み切ることに否定的な考えを示した。

ただ「小泉純一郎元首相だって何回も(閣僚を)かえている」と語り、首 相在任中に内閣改造を行わない「一内閣一閣僚」の方針を掲げた小泉氏も、実 際には複数の改造を行ったことを指摘し、福田政権として将来的に内閣改造を 行う可能性を排除しない姿勢を示した。

首相は、野党が過半数を占める参院で首相問責決議案が可決した場合の自 らの進退について「相当な意味があると思うが、どういう受け止めをするかは、 その時の政治情勢によって決まる」と述べるにとどめた。

1日に失効した揮発油(ガソリン)税などの暫定税率を復活させるための 租税特別措置法案をめぐり、憲法の規定に基づき、衆院で3分の2以上の多数 で再可決、成立させることについては「野党がどうするかを見てということだ。 参院で一日も早く結論を出してほしい」と語り、明言を避けた。

27日投開票の衆院山口2区補選が今後の政権運営に与える影響について 「政権運営に影響があるかどうかは私は分からないが、政権運営に支障のない ようにするというのが、われわれの務めだ」と述べた。野党側が衆院の早期解 散を求めていることについては「そういう民主党の一致した声なのか。いろん な声があると聞いている」と語った。

首相は、衆参で与野党の勢力が異なる「ねじれ国会」の解消に向けた政界 再編の必要性に関して、政界再編を「しなくても、きちんと政治が進むような 体制をとってくれればいい。(野党が)『反対』と言わずに、真剣に議論でき るような場をつくってくれればいい」と述べ、与野党の政策協議の場を設置す るべきだとの見解をあらためて示した。

また首相は、後期高齢者医療制度をめぐり、野党のみならず、自民党内で 見直し求める声が出ていることに関して、「今そういうことを軽々しく決める 段階ではない」と語り、見直しはしない考えを示した。その上で「もう少し実 態を見極めた上で、やるのであればきちんとやらなければいけない。しかしそ ういうことはよく考えた上でやらなければいけない」と述べ、当面は運用状況 を見守る考えを示した。

一方、長野市で26日に行われた北京五輪の聖火リレーについて、「大き な問題がなくてよかった」と言及。ただ「聖火リレーが非常に警戒厳重な中で というのは本当に残念だ」と語った。

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