ヤフー:前期8%増益、トップページのリニューアルで11期連続(5)

ポータル(玄関)サイト国内最大手ヤフ ーの前期(2008年3月期)連結純利益は、前の期に比べて8%増加した。連結 子会社化した広告事業会社のオーバーチュアの取り込みやトップページのリニ ューアル効果に伴うブランド効果の高い広告商品が伸びたことが寄与した。

東証で25日発表した決算短信によると、前期純利益は626億円(前の期 は580億円)に増加した。売上高は同23%増の2620億円。11期連続の増収増 益になる。配当は年104円として8円増配するが、予想には届かなかった。モ バイル広告も検索連動型を中心に伸びて、前期の広告事業売上高は前の期に比 べて47%高の1310億円。全体の売上高の半分を占めた。

同社の井上雅博社長は東証で記者会見し、トップページのリニューアルが 当初想定よりも上手くいっているとの認識を示したうえで「全体の広告市場が 低迷しているなかで健闘した」と述べた。

梶川朗最高財務責任者(CFO)はテレビと同等水準の認知度をインター ネット広告でも得られるようになってきたとし、今後一段と「マス広告の分野 に注力する」との考えを示した。

その他の事業分野別の売上高は、ビジネスサービス事業が同20%増の580 億円、オークションなどのパーソナル事業では、ソフトバンクBBとの業務提 携契約の見直しによる影響などで同3.0%減の730億円だった。

「12期連続に向け頑張る」

今期(09年3月期)第1四半期(4-6月)の見通しは純利益が180億- 194億円、売上高は653億-683億円。通期の業績予想は従来から発表してい ない。ヤフーは第1四半期から従来の連結売上高から売上原価と販売管理費の 一部を差し引いた売上高の純額を表示している。代理店などの提携企業との間 で役割を改めて検討した結果、純額表示が合理的と判断したと説明した。従来 ベースでの第1四半期売上高の見通しは718億-750億円になる。

米騒動は静観、ヤフージャパンは優等生

米マイクロソフトのスティーブ・バルマー最高経営責任者は5日、日本の ヤフーの株式33.4%を保有する米ヤフーに対し、4兆円を超える買収提案に3 週間以内に合意するよう要請。米ヤフーの回答期限は26日。

井上社長は米国での買収劇の行方が日本のヤフーにもたらす影響について、 「ソフトバンクが筆頭株主であり、ヤフーはその子会社。第2位株主が変わっ たときに事業にどのような影響が出るのか想定しづらい。経済合理性だけでみ ると今のヤフージャパンは、世界のヤフーグループのなかでもうまくいってい るほうなので、あまり手を入れないのが正しいやり方だろう」と付け加えた。

ヤフー株終値は、前日比600円(1.2%)高の5万2100円。

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