日本株は輸出株中心に反発、円安進行と金融不安後退-KDDIは続伸

朝方の東京株式相場は大幅反発。日経平均 株価の上げ幅は200円以上となり、4月21日に付けた直近高値(1万3739円) を上抜けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)による利下げ終了観測が広がり、 為替相場では円安が進行。米証券大手メリルリンチによる配当維持も伝わり、為 替安定と金融不安の後退から、トヨタ自動車など輸出関連株、三菱UFJフィナ ンシャル・グループなどの銀行株中心に買いが入っている。

十字屋証券の岡本征良投資情報室長は、「円安は東京市場にとって大きな材 料」と指摘。一方、決算発表を受けて業績相場の色彩が強まってきた現状には、 「今期業績の減益予想が相場にどこまで織り込まれているか、判断に迷うところ。 業績が好調だった前期、前々期と相場展開がまったく違う」と話している。

午前9時24分現在の日経平均株価は、前日比222円53銭(1.6%)高の1 万3763円40銭。TOPIXは同21.19ポイント(1.6%)高の1328.76。東証 1部の売買高は概算で1億8060万株。東証1部の値上がり銘柄数1446、値下が り145。

米金利観に変化

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物相場 によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)が30日に政策金利を2.25%で据 え置く確率は18%と、1週間前のゼロから増えている。2%まで引き下げる確 率は82%。

午前の東京外国為替市場のドル・円相場は、1ドル=104円21-46銭付近 で推移。ニューヨーク時間では一時1ドル=104円54銭まで円安・ドル高が進 んだ。前日の東京株式相場の終了時間(1ドル=103円63銭)から円安進行が 加速している。

警戒されていたドル安傾向に歯止めの兆しが見えてきた上、前日の海外原油 価格が10営業日ぶりに大幅反落となったため、米国景気のインフレ懸念が後退。 米証券大手メリルリンチが「四半期配当を維持するに十分な資本がある」と言明 したことも好感され、24日の米株式市場では金融や小売株中心に上昇。朝方の 東京株式市場はこの流れを引き継いでいる。

KDDIは続伸、イビデンは売り気配

個別では、今期(09年3月期)の連結営業利益を前期比11%増と見込んだ KDDIが4日続伸。クレディ・スイス証券はKDDI株の投資判断を格上げ。 半導体関連の好調で、前期営業利益が8.5%増だった日立化成工業、KBC証券 が投資判断を買いに引き上げた東洋水産などが東証1部の上昇率上位に入る。

半面、原油や商品市況の高騰や円高による収益悪化も織り込み、今期の連結 営業利益は前期比11%減と予想したイビデンは売り気配。円高の影響で今期 (2008年12月期)の連結純利益予想を従来比3.8%下方修正したキヤノンは売 り先行で始まったが、その後は戻している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE