【個別銘柄】任天堂、NRI、メルコ、郵船、新日鉄、スズキ、佐世保

25日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

任天堂(7974):2.1%安の5万6700円と続落。2009年3月期は前提為替 レートを1ドル=100円、1ユーロ=155円と想定、連結営業利益を前期比

8.8%増の5300億円と見込む。ただ、アナリスト21人の予想中央値は5718億 円で、失望売りが先行。ゲーム機の予想世界販売台数は、「Wii」が34%増 の2500万台、「DS」が7.6%減の2800万台。

KDDI(9433):2.7%高の68万6000円と4日続伸。収益をけん引し てきた携帯電話事業が市場飽和に伴う競争激化で伸び率が鈍化するとし、09年 3月期の連結営業利益は前期比11%増の4430億円を見込む。前期実績の営業 益伸び率は17%。しかし、クレディ・スイス(CS)証券が24日に投資判断 を「中立」から「買い」に引き上げたこともあり、買い優勢に。

イビデン(4062):6.3%安の4300円と急反落。原油や商品市況の高騰継 続を予想、円高による収益環境悪化も織り込み、09年3月期の連結営業利益は 前期比11%減の600億円を計画。同社株をカバーする14人の予想中央値は 693億円で、市場予想からの下振れが嫌気された。

野村総合研究所(NRI:4307):終日売り気配で推移し、ストップ安 (値幅制限の下限)となる400円安の2220円で比例配分。09年3月期は日本 郵政公社や保険業向けで増収を見込んだが、販売管理費の増加などで0.6%の 営業増益にとどまる。1株利益予想は163円27銭で、アナリスト15人による 予想中央値181円を下回るとともに、一部アナリストからは特定ユーザーへの 依存度の高さを警戒する声も聞かれている。

メルコホールディングス(6676):終日買い気配が続き、ストップ高(値 幅制限の上限)となる300円高の1928円で比例配分。パソコン周辺機器販売 が伸び、09年3月期の連結営業利益は前期比32%増の69億円を見込む。野村 証券金融経済研究所は、5段階評価で「3」から上位2番目の「2」に上げた。

日本郵船(9101):0.4%高の1013円。午前11時に発表した09年3月期 業績計画では、定期船部門の堅調な荷動きを背景とした運賃修復やコスト削減 などが寄与し、連結純利益で2けたの伸びを予想。市場予想を上回ると同時に、 同じく昼休み中に明らかになった競合2社の純利益伸び率と比べると最も高く、 相対的に評価された。午後に入って上げ幅を拡大する場面もあった。川崎汽船 (9107)は4.6%安の1060円、商船三井(9104)は0.3%高の1437円。

新日本製鉄(5401):5.1%高の573円と急反発。08年3月期決算を発表 した午後1時30分以降に伸び悩む場面もあったが、取引終了にかけて買い直 された。09年3月期の連結業績予想は市場予想平均を下回った。鉄鉱石や石炭 などの原材料価格の交渉が依然未決着のものもあり、控え目に見たとしている。

スズキ(7269):0.9%安の2625円。研究開発費の増加などで利益率が低下、 09年3月期の連結純利益は前期比0.3%減の800億円を見込む。アナリスト19 人による同予想値の中央値は870億円。前提為替レートは1ドル=102円と1 ユーロ=155円で、円高による営業利益のマイナス要因を580億円と想定。

ソネットエンタテインメント(3789):5.2%安の42万1000円。前期 (08年3月期)連結業績に、投資有価証券評価損を7億3900万円計上すると 24日発表。ただ、1月30日公表した業績予想におおむね織り込み済みとして、 業績予想の修正は行わず。一方、前期の期末配当金は、普通配1350円に東証 1部上場記念配として500円を加えた1850円にするとも公表。年間配当は 3000円となり、前期(2300円)から700円増える。

エンプラス(6961):11%安の1124円。半導体や液晶関連が低迷したほか、 繰り延べ税金資産の取り崩しなどで法人税額調整額が増加、08年3月期の連結 最終損益は12億円の赤字に転落したもよう。

日産車体(7222):5.1%安の690円。米国の経済減速や原材料価格の上 昇など外部環境の悪化が響き、今期(09年3月期)の連結業績は2けたの減収 減益に落ち込む見通し。

エックスネット(4762):ストップ高となる2万円(18%)高の13万 2000円。前期(08年3月期)決算を発表した午後1時半以降に急伸。中核商 品である「XNETサービス」の好調が続くほか、前期にかさんだ業務委託費 の負担が低減するなどとして、今期(09年3月期)の単独純利益は前期比 45%増の4億6000万円を見込む。

大阪証券取引所(8697):ストップ高となる前日比5万円(10%)高の54 万3000円。東証がこの日午後、債券先物の急落を受け同取引の売買を一時停 止したことを受け、株価指数先物への需要が増えるとの思惑が台頭。日経平均 先物を取り扱う大証が買いを集めた格好だ。

スルガ銀行(8358):5%高の1409円と急反発。ゆうちょ銀行と提携し て5月12日から住宅ローンを取り扱うと発表したことが材料視された。ゆう ちょ銀は、スルガ銀の代理店として広告宣伝や顧客の紹介、契約の締結を担当。

中電工(1941):6.1%高の1649円と5日ぶりに急反発。集中購買による 調達コストの削減が効き、08年3月期の連結営業利益見込み額を上方修正した。 人件費も計画を下回り、経営の効率化を評価する買いが膨らんだ。

東洋機械金属(6210):4.8%高の375円と反発。主力の射出成型機が中 国やベトナム、インドなどアジア向けを中心に伸び、09年3月期の連結営業利 益は前期比42%増の14億4000万円になる見通しとした。

愛知機械工業(7263):17%高の268円。筆頭株主の日産自動車(7201) 向けにエンジンやトランスミッションの納入が好調、大幅増益の前期(08年3 月期)に続き今期(09年3月期)も増収増益を確保する見込み。北米の景気減 速で自動車販売の苦戦が予想され、今期業績の落ち込みが警戒されていただけ に見直された。

スタンレー電気(6923):11%高の2580円と急反発。08年3月期の連結 営業利益は前の期比15%増の465億円となり、7期連続で過去最高を更新した。 主力の自動車用照明機器が欧州やアジア、中国で好調で、北米の不振を補った。 09年3月期も新興国がけん引し増収増益となる見通し。

日立化成工業(4217):11%高の2030円と大幅続伸。半導体封止材や自 動車の外装部品が好調で、08年3月期の連結営業利益は前の期比8.5%増の 605億円だった。09年3月期は0.8%増の610億円を見込む。

日立国際電気(6756):午前に15%安の888円まで下げ、年初来安値を更 新。通信・情報システム、放送・映像システム、半導体製造システムの各事業 部門で受注が落ち込んでおり、09年3月期の連結純利益は前期比44%減の66 億円を見込む。終値は3.7%安の1004円。

日立プラントテクノロジー(1970):2.4%安の329円と反落。採算重視 の受注選別による作業量減、固定費の回収不足の発生、年度末に集中する工事 案件の売価低下と資材・労務費の高騰などから、08年3月期は59億円の連結 営業赤字に転落。前の期は65億円の黒字。不採算案件の排除、固定費削減の 徹底で09年3月期は55億円の黒字再浮上を見込むが、売上高計画値は前期比

9.6%減の3600億円と続落予想。

日立物流(9086):4%安の1240円と続落。09年3月期の連結純利益は 前期比0.7%増の78億円を見込む。景気後退や原材料費の高騰など不安定要素 が多く、保守的に見積もったという。クレディ・スイス証券では24日付で投 資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に引き下げた。

佐世保重工業(7007):9.5%安の285円。タンカーなど鋼材を多く使う 造船工事で仕入価格の高騰がコスト増加につながり、受注済案件の採算が悪化 している。引当金計上で、前期(08年3月期)連結営業利益は従来予想を 46%下回ったもよう。受注好調への期待感が強かっただけに、失望売りが先行。

富士電機ホールディングス(6504):4.8%高の419円と続伸。米国経済 減速と円高進行を織り込み、09年3月期の連結営業利益は前期比17%増の420 億円を計画。想定為替は4-9月が1ドル=100円、10月-3月が95円、部 門別の利益目標は、電機システムが70%増の225億円、HDDなど電子デバイ スが96%増の160億円、自販機などリテイルシステムが42%増の40億円。

古河電池(6937):5.2%高の407円と急反発。自動車用電池や産業用電 池の値上げが浸透、08年3月期の連結営業利益は15億円に達し、前回予想 (8億円)を88%上回った。前の期は2億1400万円の赤字だった。

ドワンゴ(3715):6.2%安の33万1000円と大幅続落。動画投稿サービ スの開始に伴う先行投資がかさむほか、有価証券評価損の計上も響くなどとし て、08年9月期の連結最終損益は19億円の赤字に転落する見通しとなった。 従来予想は3億円の黒字。

TCM(6374):7.4%安の226円と急反落。08年3月期の連結純利益は 従来予想を21%下回る16億5100万円(前の期比8.7%減)だった。フォーク リフトなど産業車両の製造販売が好調だったが、資材価格高騰のほか、急激な 円高進行に伴い発生した為替差損などが利益を押し下げた。

長野計器(7715):7.1%安の1110円。08年3月期の連結最終損益は 6800万円の赤字に転落したもよう。従来予想は9億2000万円の黒字。原材料 高騰の転嫁遅れ、円高による為替差損の計上も響いた。前の期は14億6600万 円の黒字だった。

日本コンベヤ(6375):17%高の90円と急反発。大型プラントの受注によ り、08年3月期の連結売上高は前の期比17%増の145億円と、従来予想(125 億円)を上回ったもよう。一方、為替差損や有価証券評価損などを計上し、純 利益は同4.9倍の1億円と、従来予想2億円を下回ったようだ。

ボッシュ(6041):基準値(23日終値の445円)比34%高の596円。独 自動車備品メーカーのロバート・ボッシュは、日本法人子会社のボッシュを完 全子会社化すると23日発表。株式公開買い付け(TOB)で最大1006億円を 投じ、現在保有していない株式を買い取る。TOB価格は1株当たり600円で、 23日終値を35%上回り、これにさや寄せする展開。前日は買い注文が殺到し、 ストップ高買い気配のまま終了していた。

インデックス・ホールディングス(4835):乱高下し、6.4%高の1万 9000円で終了。傘下のネットインデックス(6634)の営業外損失と特別損失の 発生などを理由に、08年8月期連結業績予想を下方修正、午前は一時2000円 安の1万5860円とストップ安となった。午後1時過ぎには、保有する学研 (9470)株の貸株契約の状況について、貸株が返還されない場合に備えた貸倒 引当金をすでに計上済みで、仮に貸株が返還されなくても業績への影響は軽微 と発表、一転ストップ高の2000円高の1万5860円まで買い進まれた。

キッコーマン(2801):0.9%安の1284円。今期(09年3月期)の連結純 利益が前期比3.9%減の110億円と7期ぶりの減益となる見通しだと発表した。 為替相場の円高・ドル安が響くほか、大豆、小麦などの原材料価格の高騰もあ り、営業利益は5期ぶりに減益となる見込み。

マルマエ(6264):2.4%高の34万8000円と4日ぶり反発。同社の前田 俊一社長は、ブルームバーグテレビに出演し、「液晶関連の製造装置が足元で ようやく上向き始めた。太陽電池関連部品も急速に積み上がっている」と話し、 08年8月通期業績計画の達成に自信を示した。今通期の単独営業利益は前期比 16%増の1億4000万円を見込む。

アクセル(6730):0.3%安の39万6000円と小幅続落。主力のグラフィ ックスLSI(大規模集積回路)の需要は、パチンコ・パチスロ機向けを中心 に順調に拡大しているが、09年3月期の増益率は法改正で特需のあった08年 3月期と比べ極端に低くなる。これを嫌気した売りが優勢に。

トプコン(7732):ストップ高となる100円(13%)高の885円で比例配 分。主力の測量機器事業で欧州やBRICs(ブラジル、ロシア、インド、中 国)を中心とした販売拡大が寄与し、09年3月期の連結営業利益は2期ぶりに 増益になる見通しだ。連結子会社対象となったソキアの業績が加わり、販売 網・製品の相互活用によるシナジー効果も見込まれ、収益力の向上を期待した 買いが膨らんだ。

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