スタンレー株が8年半ぶり上昇率、高付加価値ランプ伸び前期上振れ

自動車用照明大手のスタンレー電気の株価 が、一時前日比370円(16%)高の2695円と急反発。取引時間中の上昇率とし ては1999年10月の17%以来、8年半ぶりの大きさを記録した。自動車用ラン プなどの利益率向上で、前期(2008年3月期)の連結営業利益は従来計画を上 回る増益となった。高付加価値製品の拡大による成長は今期も継続する見通しで、 自動車部品業界内での成長力の高さが評価された。また、配当の増加傾向も株価 の押し上げ要因とされている。午前終値は11%高の2580円で、3カ月半ぶりの 水準を回復。

24日に発表された前期連結営業利益は、前の期に比べて15%増の465億と なり、従来予想(5.8%増の440億円)から大きく上振れた。自動車用ランプな ど主力の自動車機器事業は、欧州やアジア向け需要の堅調、アダプティブフロン トライティングシステム(AFS)やディスチャージヘッドランプ(HID)と いった高付加価値製品が貢献。営業利益は21%増の264億4300万円と拡大した。

一眼レフストロボも寄与

さらに電子機器事業も、デジタルスチルカメラ用ストロボやノートパソコン のバックライト向け発光ダイオード(LED)が寄与。営業利益は6.4%増の 161億1400万円と順調に伸びた。同社広報担当者によると、ストロボでは特に 一眼レフ向けなど高級品に採用されたことも利益の押し上げ要因という。高付加 価値品の増加や生産革新運動の結果、売上高営業利益率は12%から13.1%へと 上昇した。部門別では自動車機器事業が9.4%から10.7%へと大幅に向上、電子 機器事業も14.1%から14.9%へ改善した。

野村証券金融経済研究所の森脇崇アナリストは、「自動車機器の北米での販 売数量減少や電子機器事業での冷陰極型蛍光ランプ(CCFL)の不振など逆風 もあったが、主力の両部門で利益率は向上している」と分析。収益力に強いこだ わりが見られる決算内容と評価し、投資判断の「2(買い)」を確認した。

今期も成長は持続、配当も増加傾向

09年3月期の連結業績は、売上高が前期比3%増の3650億円、営業利益は

5.9%増の493億円となる見通し。広報担当者によると、普及率の低いAFS (同社推定で国内1割)やHID(同3割)の採用増、LEDやCCFLを伸張 させることなどが要因と説明する。高付加価値品の増加から、売上高営業利益は

13.5%まで高まりそう。野村金融研の森脇氏は、「自動車部品25社の今期営業 利益は横ばいが見込まれる中、同社の成長性が際立つ」といい、高い成長性を踏 まえると株価の上昇余地は大きいと見ている。

一方、スタンレーの前期配当は前の期に比べて5円増の30円となったが、 今期はさらに6円増の36円を計画している。

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