債券は軟調か、米株高・債券安受け売り先行-1.5%を試す展開も(2)

債券相場は軟調(利回りは低下)な展開が 予想される。前日の米国市場で、株価が続伸し、米国債相場が下落した地合いを 引き継ぎ、売り先行で始まりそう。新発10年債利回りは節目の1.5%を試す展 開が見込まれる。朝方発表の消費者物価指数(CPI)も注目されている。

三菱UFJ証券シニア債券ストラテジストの長谷川治美氏は、「長期金利は、 昨日の米債安を受けて1.5%台で上昇余地を探るが、株価の上値の重さを見て押 し目買いが入り、徐々に上げ渋る」と予想している。

東京先物市場の中心限月6月物は、前日の通常取引終値137円8銭を下回っ た水準で始まった後、日中は136円75銭-137円10銭程度のレンジで推移しそ う。

24日のロンドン市場で6月物は、東京終値から23銭安の136円85銭で引 けた。

前日の先物相場は大幅反落。国際金融市場の安定化を背景に、海外投資家な どからとみられる手じまい売りが続き、先物中心限月6月物は、2月末以来、約 2カ月ぶりの安値をつけた後、前日比77銭安の137円8銭で引けた。2年債の 入札結果は市場予想と一致し、無難と受け止められたが、相場への影響は限られ た。

朝方発表のCPIが注目される。ブルームバーグ・ニュース予測調査による と、総務省が発表する3月の全国CPIコア指数は前年比1.2%上昇、東京都区 部コアCPIは同0.5%上昇の見込み。

市場では、「来月発表される4月分の全国コアについても、ガソリン値下げ にもかかわらず、『春の値上げラッシュ』の影響であまり鈍化しないという見方 が強まりそうだ」(長谷川氏)との声が聞かれた。

10年債利回りは節目の1.5%を試す展開か

現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前日終値1.48%を若干上回 る水準で始まり、日中ベースでは心理的節目とみられる1.5%を試す展開が見込 まれる。

日本相互証券によると、現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前 日比0.5ベーシスポイント(bp)高い1.455%で寄り付いた後、若干水準を切り下 げ、いったんは1.435%まで低下した。その後は、徐々に水準を切り上げ、午後 3時56分ごろに4.5bp高い1.495%に上昇。2月26日以来の高水準をつけ、節 目の1.5%に接近した。

新発5年債利回りは一時、8bp高い1.055%に上昇、07年12月27日以来、 約4カ月ぶりの高水準をつけた。

一方、10年物国債の291回債利回りは、東京時間の前日午後3時時点で、 大和証券SMBC、日興シティグループ証券、みずほ証券、三菱UFJ証券各社 の平均値であるブルームバーグ公社債基準価格(BBYF)によると1.488%だ った。

米国市場は株高・債券安

24日の米国債相場は下落。米財務省の5年債入札(規模190億ドル)が低 調となり、需要は03年以来の最低となった。米利下げ局面が終わりに近づいて いるとの観測が背景。

米国債相場は午前、米週間失業保険申請件数の減少や米製造業耐久財受注の 増加を受けて下げ始めた。2年債相場は05年10月以来最長の9営業日連続安。 5年債利回りは一時、15週間ぶりの高水準を付けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時間午後4時 27分現在、2年債利回りは前日比15bp上昇の2.39%。2年債利回りがフェデラ ルファンド(FF)金利誘導目標(現在2.25%)を上回って引けたのは06年以 来初めて。

シカゴ商品取引所(CBOT)のフェデラルファンド(FF)金利先物相場 は米連邦公開市場委員会(FOMC)が30日に金利を据え置く確率が18%ある ことを示唆している。1週間前にはゼロだった。0.25ポイントの利下げ確率は 82%。

一方、米株式相場は続伸。証券大手メリルリンチの財務状況に関する懸念が 和らいだほか、ドル上昇や原油価格下落を受けて市場では金融株と消費関連株の 最悪局面は終了したとの観測が再び広がった。ダウ工業株30種平均は85.73ド ル(0.7%)高の12848.95ドル。

(24日の債券価格)                     前日比       利回り
長期国債先物6月物         137.08       -0.77       1.672%
売買高(億円)             63916
10年物291回債            98.45                1.48%(+0.03)
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