老舗メーカーが名実とも国際化、板硝子株が急反発-新社長は英社出身

大正7年(1918年)創業で、板ガラス業界 世界2位の日本板硝子の株価が、一時前日比26円(6.2%)高の447円と3日ぶ りに急反発。買収した英ガラス大手、ピルキントン出身の英国人副社長を新たに 社長に昇格する人事を発表。名実ともピルキントンが経営の主導権を握ることで、 グローバル展開の推進や日本市場での収益改善策への期待感が高まっている。

同社は23日、スチュアート・チェンバース副社長執行役員兼COO(最高 執行責任者)が、社長兼CEO(最高経営責任者)に就任する人事を決めた。藤 本勝司社長は代表権のない会長に就く。チェンバース氏は、板硝子が2006年に 買収したピルキントンの出身。ピルキントンは、すでに利益構成で売り上げと利 益の大半を占め、実質的にはすでにグループ経営をリードしているが、今回の人 事で名実とも主導権を握ることになる。板硝子は、1907年創業の国内競合社の 旭硝子と並び、国内ガラス業界では老舗。

SMBCフレンド証券投資情報部の松野利彦次長は、「日本の内需系企業は 海外事業へのシフトを明確させる流れが強まっている」と指摘。海外比率の高い 同社のトップに英企業出身者が就任することで、「グローバル展開を足掛かりと した業容拡大の経営戦略が、あらためて明確になることが好感されている」(同 氏)という。

板硝子株は、ガラス市況の下落による業績悪化懸念から今年に入って急落。 3月中旬には52週安値408円を付けたが、今期(2009年3月期)の会社計画に 対する警戒からその後も市場全体の戻りの圏外にあった。業績不透明感はなお払 しょくできないものの、「株価低迷に加えて信用売り残も増加傾向にあったこと から、買い戻しが起こりやすかった」と、松野氏はと見ている。

4月18日現在の信用売り残高は358万株で、その前の週に比べて17万 8000株の増加となっている。

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