訂正:キヤノン:通期予想を下方修正、円高で採算悪化-純益5000億円

デジタルカメラ世界最大手のキヤノンは24 日、今期(2008年12月期)の連結純利益予想を従来比3.8%下方修正し、5000 億円とした。円高で輸出採算が悪化していることや、減価償却方法を変更したこ となどが理由。

東証を通じて発表した。純利益は前期比では2.4%増にとどまる。ブルーム バーグデータによると、アナリスト16人の純利益予想中央値は4890億円。売上 高は従来予想比3.2%減の4兆5700億円(前期比2.0%増)に修正、営業利益も 同3.8%減額の7700億円(同1.8%増)とした。

同社の売上高は約8割を海外向けが占める。第2四半期以降の円相場の前提 は、対ドルが前年同期比約15%円高の1ドル=100円、対ユーロは同約4%円高 の1ユーロ=157円に設定した。

会見した大沢正宏常務は、通期予想の下方修正は為替が最大の要因とした上 で、「サブプライムローン問題の影響で、米国ではコピー機など足の長いビジネ スに景気停滞に巻き込まれている感じがある。ただ、在庫は健全な状況になりつ つある。緩やかながらも後半は徐々に回復すると期待しており、増収を確保した い」と述べた。

第1四半期は減益

同時に発表した第1四半期(08年1-3月)の純利益は前年同期比19%減 の1066億円、売上高は同3.1%減の1兆75億円と減収減益。第1四半期の最終 減益は02年以来6年ぶり。円高や減価償却方法の変更が響いた。第1四半期の 為替レートの実績は、1ドル=104円78銭と前年同期より12%円高、ユーロ円 相場は横ばいの水準で推移した。

売上高を部門別にみると、7割近くを占める主力の事務機部門が前年同期比

3.3%の減。インクジェットプリンターなどは販売台数を伸ばしたが、為替の影 響を受けた。カメラ部門は、コンパクトデジカメが新興国市場で順調に伸び、一 眼レフカメラも好調だったが、やはり円高が響き同1.6%の減収。半導体用露光 装置などの光学機器その他部門は同5.1%の減収だった。

キヤノンの株価終値は前日比30円(0.6%)高の5170円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE