クレディ・スイス1-3月:21.5億スイス・フランの赤字-評価損響く

スイス2位の銀行、クレディ・スイス・グ ループが24日発表した2008年1-3月(第1四半期)決算は、約5年ぶりの 赤字となった。信用市場の環境悪化に伴う評価損や、従業員が証券価格を不正 確に評価した事件などが響いた。

純損益は21億5000万スイス・フランの赤字。前年同期は27億3000万ス イス・フランの黒字だった。赤字幅はブルームバーグ・ニュースがまとめたア ナリスト予想の5億9400万スイス・フラン(14人の中央値)を上回った。

同社はレバレッジド・バイアウト(LBO)向け融資債権や住宅ローン関 連証券で53億スイス・フラン(約5400億円)の評価損を計上した。ブレイデ ィ・ドゥーガン最高経営責任者(CEO)は業績について「明らかに不満足」 なものだと述べた。

ホランドの会長として運用に携わるマイケル・ホランド氏は、クレディ・ スイスも損失に「無縁でないことは明らかだ」としながらも、同業大手UBS に比べれば「打撃は小さかった」と論評した。

クレディ・スイスの株価は23日までで年初来23%下落している。

部門別業績

投資銀行部門の税引き前損失は34億6000万スイス・フラン(前年同期は 19億9000万スイス・フランの利益)だった。同社は「極度に厳しい市場環境」 を理由に挙げた。資産運用部門も4億6800万スイス・フランの赤字。自社のマ ネー・マーケット・ファンドから引き取った資産の評価額を5億6600万スイス・ フラン引き下げたことが響いた。

証券部門の評価損には、従業員が不適切な価格評価を行っていた債務担保 証券(CDO)関連が含まれる。同社は3月に、「少人数」のトレーダーが意 図的に不正確な価格を報告していたと公表した。CDOによる評価損は26億 6000万スイス・フラン、LBO融資は16億8000万スイス・フラン、商業用不 動産担保証券(CMBS)は8億4800万スイス・フランだった。

富裕層資産管理部門の利益は13%減の8億6000万スイス・フラン。法人 向けおよびリテール(小口)銀行部門は3%増益の4億6400万スイス・フラン だった。

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