【個別銘柄】JFE、ファナク、JSR、海運、紙パ、クリ投、日電産

24日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

JFEホールディングス(5411):2.6%安の5320円と反落。午後2時に 発表した前期(2008年3月期)連結純利益は、原料価格高の影響で前の期比 13%減となった。営業利益はほぼ事前の会社予想や市場予想と一致、ただ今期 計画については発表しておらず、製品価格の値上げ交渉を見極めたいとして買 い手控えムードが強まった。一時4%安の5240円まで下落。

ファナック(6954):午後1時30分の08年3月期決算発表後に下落転換。 一時2.8%安の9650円まで下げ幅を広げた。原材料価格の高騰が収益を圧迫し、 09年3月期業績は減収減益に落ち込む見通し。終値は0.5%安の9880円と小 幅に3日続落。

JSR(4185):08年3月期の決算発表が行われた午後1時以降に売り優 勢となり、2.6%安の2210円で終えた。原料高のあおりを受けて資材調達コス トが上昇、09年3月期の営業増益率は前期の8.6%から1.6%に縮小すると見 込む。

海運株:川崎汽船(9107)、商船三井(9104)、日本郵船(9101)の株価 がそろって連騰。東証1部業種別指数の海運は1.9%高で、全33指数のうち上 昇率トップ。為替相場の円安傾向が業績にプラスと見られたほか、海運市況の 指標であるバルチック・ドライ・インデックス(BDI)の上昇傾向も引き続 き支援材料。

王子製紙(3861)と日本製紙グループ本社(3893):王子紙が1.7%高の 469円、日本紙Gは2%高の25万6000円。24日付の日本経済新聞朝刊が、今 期(2009年3月期)は両社とも4期ぶりの連結経常増益になる見通しと報道。 原料の古紙、ボイラー燃料の重油や石炭の価格が上昇する中、6月出荷分から 印刷用紙の価格を15%以上引き上げ、さらに夏以降、段ボール箱などに使う板 紙も値上げする前提で、増益を確保できそうという。東証1部業種別指数のパ ルプ・紙は1.2%高で、33指数のうち上昇率2位。

アドバンテスト(6857)など半導体関連株:アドテストが2.4%高の2960 円、東京エレクトロン(8035)が2.1%高の6790円など上昇が目立った。米通 信業大手のブロードコムが23日発表した1-3月期(第1四半期)決算で純 利益がアナリスト予想を上回ったことを受け、23日の米株市場では半導体関連 銘柄の指標となるフィラデルフィア半導体指数(SOX)が4.1%上昇。この 流れを引き継いだ。新光電気工業(6967)も5.8%高の1488円と急反発。

エルピーダメモリ(6665):2.8%高の4010円と続伸。米ダウ・ジョーン ズは24日、エルピーダと独キマンダが新たな技術開発提携を発表すると報じ た。関係者の話としてフランクフルト発で伝えた。

日立ビジネスソリューション(4738):ストップ高(値幅制限の上限)に当 たる前日比100円(17%)高の688円で比例配分。東証1部の値上がり率トッ プ。中小企業向けの顧客管理システムやインフラ構築サービスが伸び、08年3 月期の連結営業利益は前の期比52%増の10億6800万円となった。09年3月 期の営業益は22%増の13億円を見込む。

エディオン(2730):6.4%安の974円と大幅続落。最大で150億円の円 建て転換社債(CB)を5月に発行すると発表した。今回のCBは発行済株式 総数に対する潜在株式数の比率で9.09%となり、利益希薄化や将来的な売り圧 力の増大が警戒された。調達資金は、主に出店費用やシステム統合費用に充て る。年限は5年。募集は海外で行う。

新神戸電機(6934):ストップ高となる80円(16%)高の565円で比例 配分。08年3月期の連結純利益は、前の期比30%増の29億円と過去最高を更 新。主力の車両用電池は原材料の鉛価格が急激に上昇したが、価格転嫁を進め、 コスト増を吸収した。09年3月期の純利益は2.4%増の30億円を見込む。

吉野家ホールディングス(9861):一時4.4%安の15万3000円まで下げ、 年初来安値を更新。農林水産省と厚生労働省は23日、輸入された米国産牛肉 にBSE(牛海綿状脳症)に関係するとされる「特定危険部位」の脊柱(せき ちゅう)が混入していたと発表。危険部位が混入していたのは昨年8月、伊藤 忠商事(8001)が米ナショナルビーフ社のカリフォルニア工場から輸入した牛 肉700箱のうち1箱。吉野家HDの倉庫で21日見つかった。消費者向けには 販売されていない。終値は3.1%安の15万5000円。

芝浦メカトロニクス(6590):午後に急伸し、13%高の530円で終了。フ ラッシュメモリー向け半導体製造装置やたばこ自販機が好調で、午後1時発表 の前期(2008年3月期)決算は黒字転換した。今期(09年3月期)は、液晶 パネル製造装置やロジック半導体、次世代DVD用の成膜装置なども伸び、業 績の急回復が続くとの見通しを示唆。良好な収益状況を評価した買い圧力が増 し、一時ストップ高水準となる80円(17%)高の549円まで上昇。

ホーチキ(6745):08年3月期の業績予想を増額修正した午後に急騰し、 10%高の692円で終えた。法改正に伴う住宅用火災警報器の需要拡大や、原価 率の改善に努めたことなどを理由に、08年3月期の連結純利益は従来予想を上 回り、1993年3月期以来の最高益更新となったもよう。

東洋炭素(5310):2.8%高の7960円。LED(発光ダイオード)製造装 置向けの需要拡大が続くと一部アナリストから指摘され、業績の先行きを楽観 視した買いが優勢となった。

REIT:東証REIT指数は3.1%安の1490.14と3日続落。主要都市 のオフィスビルディングへの投資を行うクリード・オフィス投資法人(8983) が23日、08年4月期の1口当たり分配金が、従来予想や07年10月期に比べ て減少すると発表した。金融市場の混乱による融資抑制を要因とした初の下方 修正事例で、市場全体の先行きに対して警戒感が再燃した。クリード投の終値 は17%安の26万6000円。

ダイハツディーゼル(6023):8.4%安の870円。午後1時に発表となっ た09年3月期の連結業績計画で、資材価格による収益性の低下などを理由に 営業利益が6期ぶりに減益に転じることが分かった。市場では、増益が継続す るとの期待が強かっただけに、失望売りがかさんだ。

日本電産(6594):5.4%高の7460円と大幅続伸。前期(08年3月期)の 連結純利益は、前の期に比べ3.1%増の412億円と最高益を更新。主力の精密 小型モーターが好調、ただ期末にかけて急激な円高で為替差損が発生し、会社 予想は下回った。今期純利益は前期比41%増の580億円を見込む。

鉄建(1815):5.9%高の107円と急反発。08年3月期の連結最終損益が 6億5000万円の黒字(前の期は82億4400万円の赤字)になったもようと発 表。従来予想は3億円の黒字だった。建設工事の採算改善が寄与した。

カテナ(9815):7.1%高の226円と急反発。08年3月期の連結営業利益 は前の期比14%増の20億3000万円になったもようと発表。従来予想は17億 7500万円。事業会社向けシステム構築や金融機関向けのシステム開発が好調だ った。利益率の高い事業に注力したことも奏功した。

日本板硝子(5202):6.9%高の450円と急反発。買収した英ガラス大手、 ピルキントン出身の英国人副社長を新たに社長に昇格する人事を発表。名実と もピルキントンが経営の主導権を握ることで、グローバル展開の推進や日本市 場での収益改善策への期待感が高まった。

日本曹達(4041):11%安の339円と急反落し、東証1部の値下がり率ト ップ。クレディ・スイス証券が23日付で、投資判断を「アウトパフォーム」 から「中立」に引き下げ、目標株価も610円から410円に下げた。

旭化成(3407):1.8%安の566円。建材や耐火関連材製造大手のニチアス が耐火性能について国の認定を不正な方法で取得した問題に関連し、同社子会 社が手掛けた改修対象建物3万8000棟のうち、2万2000棟の軒裏天井に不備 があると発表。不備は01年7月から06年7月までに契約した物件。改修工事 費用30億円を08年3月期の特損に計上することにした。

ボッシュ(6041):ストップ高に当たる80円高の525円で買い気配のま ま終了。独自動車備品メーカーのロバート・ボッシュは、日本法人子会社のボ ッシュを完全子会社化する。株式公開買い付け(TOB)で最大1006億円を 投じ、現在保有していない株式を買い取る。TOB価格は1株当たり600円で、 23日終値の445円を35%上回り、これにさや寄せする展開。期間は4月24日 から6月19日まで。独ボッシュ関連企業3社での現在の保有比率は59.7%。

大和ハウス工業(1925):4.2%高の1114円と3日ぶりに反発。株式市場 の低迷で退職給付金の運用損失が発生したことなどで、08年3月期の連結経常 利益見通しを下方修正。ただ、損失計上の影響は一時的で、来期以降の業績に は影響がなく、悪材料出尽くしと見られている。本業のもうけを示す営業利益 は2期連続で過去最高を更新したもようで、投資家の買い安心感を誘った。

CSKホールディングス(9737):3.7%高の2250円と反発。大和総研で は23日付で、投資判断を「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に 引き上げている。

テレビ朝日(9409):4.4%安の15万2000円と反落。メリルリンチ日本 証券は23日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

あおぞら銀行(8304):1.7%安の297円。24日付の日本経済新聞朝刊は、 前期(08年3月期)決算見通しを下方修正したあおぞら銀が「3割ルール」に 抵触することが分かったと報じた。計画より3割以上少ない利益にとどまった 公的資金注入行を行政処分対象とするルールで、金融庁は報告命令を出した上 で業務改善命令の発動を検討するという。

花王(4452):2.7%安の2835円と続落。08年3月期の連結純利益が前の 期と比べ5.6%減の666億円だった。主力の家庭用品は高価格帯製品の販売は 堅調だったが、原材料価格の高騰などが利益を圧迫。今期は前期比3.7%増の 690億円を計画。尾崎元親社長は会見で、原材料高による利益圧迫要因を国内 150億円、海外90億円の見込みと指摘した上で、コスト減で80億円程度が営 業利益を押し上げられるとの認識を示唆。

ライト工業(1926):3.8%安の230円。受注競争の激化や建築資材の高 騰などで工事利益率が低下、独占禁止法違反にかかわる課徴金などに備え、特 別損失を計上したと前日に発表。2008年3月期の連結最終利益は一転して赤字 に転落するため、業況悪化を嫌気する売りが先行した。

日信工業(7230):4.3%高の1687円と3日ぶりに反発。競合他社との競 争激化や原材料価格の高騰などから、今期(09年3月期)の連結営業利益は前 期比17%減益となる見通し。ただし、業績悪化は会社計画ほど悪くはなさそう だとして、買いが優勢となった。

ヤマトホールディングス(9064):2.6%安の1524円と反落。メリルリン チ日本証券は23日付で、投資判断を「中立」から「売り」に引き下げた。

西松屋チェーン(7545):6営業日ぶりに反発し、3.8%高の1210円で終 えた。4月の既存店売上高は前年同月比0.4%増。客単価は同1.1%落ち込ん だものの、客数が同1.5%増えたことが寄与した。

日本高純度化学(4973):0.3%安の31万8000円。欧米景気の減速懸念 を受けデジタル家電業界の生産が停滞、08年1-3月期に高純度化のメッキ液 の受注が急減速した。受注回復のピッチが鈍く、会社側は09年3月期の業績 予想を前期実績並みと設定しており、アナリストらも様子見姿勢を強めている。

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