REIT指数が続落、金融収縮の影響懸念-分配減のクリードOは急落

午前の東証REIT指数は、前日比30.28 ポイント(2%)安の1507.87と3日続落。主要都市のオフィスビルディングへ の投資を行うクリード・オフィス投資法人が23日、2008年4月期の1口当たり 分配金が、従来予想や2007年10月期に比べて減少すると発表した。金融市場の 混乱による融資抑制を要因とした初の下方修正事例で、市場全体の先行きに対し て警戒感が再燃した。

クリード投投資証券の午前終値は前日比5万5000円(17%)安の26万 5000円で、この日の安値引け。きょうは権利落ち日に当たるが、分配金を除い たベースでも前日比10%超の下落となっている。

クリード投は23日、08年4月期の当期純利益を17億600万円(従来予想 20億4200万円)、分配金を1万2787円(同1万5305円)へ下方修正した。分 配金は07年10月期に比べて26%減。下方修正の要因は、借入金のリファイナ ンスを一部金融機関から行えず計画外の営業外費用が発生したことや、保有物件 の売却を計画通りに実行できず、売却益が計上できなかったためとしている。

米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題を発端とした金融 市場の混乱の影響から、金融機関は不動産市場への融資資金の供給を抑制してい る。クリード投の業績・分配金予想の下方修正をきっかけに、市場全体について も慎重な見方が強まった。

クレディ・スイス証券の望月政広アナリストは、「金融収縮の影響で分配金 が出ないというのは世界的に問題となっている現象。賃料安定など資産サイドは 大きな懸念がないものの、調達サイドの問題点は根深い」と述べた。

REIT市場は02年以降から相場上昇が長期化していたものの、「今回の 調整期間は約9カ月しか経過しておらず、当面軟調に推移しそう」と、望月氏は 予想していた。

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