日信工株が3日ぶり反発、今期業績悪化は想定内との見方-CS証強気

ホンダ系ブレーキ部品大手の日信工業の株 価が、一時前日比24円(1.5%)高の1641円と3日ぶりに反発している。競合 他社との競争激化や原材料価格の高騰などから、今期(2009年3月期)の連結 営業利益は前期比17%減益となる見通し。ただし、業績悪化は会社計画ほど悪 くはなさそうだとして、買いが先行した。

会社側が23日に発表した決算によると、08年3月期連結営業利益は前の期 に比べて1.8%増の210億にとどまった。続く今期は17%減の175億円と大幅な 減益が予想されている。米国景気の減速に加え、原材料価格高、円高などが利益 を押し下げる見込み。想定為替レートは1ドル=100円。

クレディ・スイス証券の岩井徹アナリストは、「一部で懸念のあった前期は 若干の計画過達。今期の2けた減益計画も原材料価格の最中を鑑みると、期初の 計画としては想定の範囲内」と指摘した。

同証では、今期営業利益は会社計画を上回る189億円と予想。バリュエーシ ョンはホンダを大きく下回るとした上で、「少なくともホンダ並みへの水準訂正 は必要」とし、23日付で投資判断「アウトパフォーム」を強調した。

野村証は格下げ

もっとも、アナリストの中からは業績悪化でこれまでの割安感は薄れたとの 見方もあり、朝方の株価は上昇後に伸び悩んでいる。野村証券金融経済研究所の 森脇崇アナリストは、対ドルだけでなくエマージング通貨に対しての円高に伴う 利益の目減りや、鋼材価格の上昇に伴う調達コスト増を販売価格に転嫁できない 可能性が高まっており、今期営業利益は前期比12%減益の185億円になろうと 試算。下方修正後のPER(株価収益率)は10倍と、自動車部品平均の10倍と 同水準で割安感はないとし、投資判断を「2(買い)」から「3(中立)」へ引 き下げている。

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