米アップル1-3月:36%増益-利益見通しは予想に届かず株価下落(3)

コンピューター・電子機器大手の米アップ ルが23日発表した2008年1-3月(第2四半期)決算は、前年同期比36%増 益となり、アナリスト予想を上回った。パソコン(PC)「マッキントッシュ (マック)」の販売増加が寄与した。ただ、同社が示した利益率や4-6月(第 3四半期)の見通しが市場予想に届かなかったことから、株価は時間外取引で下 落した。

純利益は10億5000万ドル(1株当たり1.16ドル)と、前年同期の7億 7000万ドル(同87セント)から増加。アップルは第3四半期の1株利益が1ド ルになるとの見通しを示したが、ブルームバーグ調査によるアナリスト予想平均 (1.11ドル)を下回った。

スティーブ・ジョブズ最高経営責任者(CEO)が1月に発表した超薄型 「マックブック・エア」などノートPCの需要に支えられ、マックの販売台数は 229万台に達した。ただ、今回の見通しを受けて今年の業績は鈍化するとの懸念 が強まった。消費者が新製品発売まで音楽プレーヤー付き携帯電話「iPhon e(アイフォン)」の購入を控えている上に、携帯デジタルメディアプレーヤー 「ⅰPod(アイポッド)」の値下げで収益性が圧迫されている。

ダイノソー・セキュリティーズ(ニューヨーク)のアナリスト、デービッ ド・ギャリティ氏は「収益見通しが唯一の欠点となったようだ」と語り、「とも かく、投資家は神経質になっている」と指摘した。

決算発表は米株式市場の通常取引終了後だった。アップルの株価は時間外取 引で一時58セント安の162.31ドルとなった。通常取引終値は162.89ドル。

第2四半期は売上高が前年同期比43%増の75億1000万ドルとなり、これ もアナリスト予想平均の69億6000万ドルを上回った。1株利益はアナリスト 予想平均(1.06ドル)を上回った。

マックブック・エア

ピーター・オッペンハイマー最高財務責任者(CFO)は「米事業は40% 増と、素晴らしい成長を遂げた」と語り、「マックブック・エアが人気を呼んで いる」と説明した。

第2四半期はⅰPodの販売台数が1060万台、iPhoneが170万台だ った。パイパー・ジャフレーのアナリスト、ジーン・マンスター氏によると、ア ナリスト予想平均はⅰPodが1000万台、iPhoneは170万台だった。マ ックは約200万台の販売が見込まれていたという。

粗利益率は第2四半期に32.9%に低下し、バンク・オブ・アメリカ(BO A)のアナリスト、スコット・クレイグ氏の予想(35.8%)を下回った。アップ ルによると、「iPodシャッフル」を49ドル(約5100円)と、従来価格の 79ドルから値下げしたことや、基本ソフト(OS)「レパード」関連のソフト ウエア収入減少などが利益率の重しとなった。

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