【個別銘柄】商社、新日石、中外薬、楽天、携帯コンテンツ、フィデク

23日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

総合商社株:住友商事(8053)が4.7%高の1464円、三井物産(8031)が

4.9%高の2580円、丸紅(8002)が4.1%高の844円など軒並み高。22日のニ ューヨーク原油先物相場が一時バレル当たり119.90ドルを付け、7営業日連 続で過去最高値を更新し、原油権益ビジネスでの収益拡大期待が広がった。原 油高がメリットとなる国際石油開発帝石ホールディングス(1605)、新日鉱ホ ールディングス(5016)など石油株も高い。

新日本石油(5001):7.4%高の770円と急反発。22日に、米国メキシコ 湾の「WC552鉱区」において、商業化可能な天然ガス層を発見したと発表。 米法人NOEX USAが同鉱区権益の80%を保有する。

出光興産(5019):11%高の9200円と急反発。85%の権益を保有する豪 州石炭鉱山の冠水の復旧費用や、生産回復のめどが具体的に示され、目先の業 績に対する不透明感が後退した。22日に発表された同鉱山の復旧にかかる費用 は約300億円(同社権益分で255億円)で、全面復旧は09年第1四半期(1 -3月)になる見込み。

野村ホールディングス(8604):1.7%安の1612円と続落。M&A(企業 の合併・買収)関連部門の社員がインサイダー取引を行った疑いが持たれたこ とを受けて、野村の渡部賢一社長は22日夜に緊急記者会見を行い、「証券市 場を汚したことは重大でざんきに堪えない」と述べた。今回の事件を受けて企 業年金連合会(624の厚生年金基金が加盟)は22日から、株式や債券の運用で 野村への売買委託の発注を停止。一時5.2%安の1554円まで下げた。

中外製薬(4519):8.9%高の1353円と、4営業日ぶりに急反発。公的薬 価基準の改定幅が会社想定より小さかったことなどから、08年12月通期の連 結営業利益予想を315億円から430億円に37%増額修正。新しい1株利益(E PS)予想は53円23銭で、アナリスト18人による事前予想の平均41円65 銭を上回る。1-3月期(第1四半期)の連結営業利益は前年同期比51%減の 101億円で、抗がん剤「アバスチン」などが伸長。

三洋電機(6764):4.9%高の238円と反発。シリコン使用量を大幅に減 らせる薄膜太陽電池の量産を、当初計画に比べて前倒しで始めることが明らか になり、注力事業の業績寄与が早まると期待した向きから買いが入った。売買 高は3035万株と、東証1部で5位。

アコム(8572):4.2%高の2960円と反発。08年3月期の連結経常損益は 831億円の黒字(前の期は819億円の赤字)になったと前日発表。従来予想は 688億円の黒字。営業収益が計画以上に伸びたほか貸倒れ費用が減少し、顧客 からの利息返還コストの増加をカバーした。

セシール(9937):14%安の200円と、7営業日ぶりに急反落。東証1部 の下落率1位。販売促進活動を積極的に行った結果、販促費用が膨らみ、08年 1-3月(第1四半期)の連結業績は営業損益の段階から赤字に転落した。前 日は21%高と急騰、反動売りも出やすかった。

ミサワホーム(1722):ストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)となる80 円(17%)高の544円。23日付の日経新聞朝刊で、これまで落ち込んでいた住 宅受注が回復に転じる上、新製品の売上高が寄与し、09年3月期の連結営業利 益が伸びると伝えられた。関連会社の東北ミサワホーム(1907)も16%高の 320円と急上昇し、東証1部の上昇率上位に並んだ。

日立ツール(5963):18%高の1281円と6連騰。需要先の自動車や建設 機械産業がアジアで設備投資を活発化、同社への受注も増えている。米国向け の輸出が少なく、アジア向けも円建てで決済しており、米国経済の減速やドル 安の悪影響を受けにくい好業績銘柄として注目を集めた。前日示した09年3 月期の連結営業利益計画は前期比6%増の66億円。

楽天(4755):8.2%高の6万3700円と急反発。UBS証券が22日付で 「買い」の投資判断を据え置いたまま、目標株価を7万1000円から8万円に 上げた。担当アナリストの武田純人氏は、「広告の機能向上により、広告収入 の増大が見込めるほか、利用者や参加店舗の離散も防げる」などとリポートで 指摘。楽天は3日に、システム構築のプロヴィデンス(東京・品川)のネット 広告事業を5月1日に譲り受けると発表するなど、ネット広告事業を強化中。

フィデック(8423):午後に買い気配を切り上げ、ストップ高となる5000 円(9.5%)高の5万7800円で比例配分。提携先の納入業者からの売掛金債権 の買い取りが堅調に推移、販売管理費の抑制もあり、前期(08年3月期)の連 結営業利益は前の期比43%増の17億1600万円になったもようと、午前の取引 終了後に発表。従来予想は17億400万円だった。併せて、期末配当金を450 円(従来計画は350円)に引き上げた。

富士通フロンテック(6945):午後に上昇転換し、5.9%高の882円で終 えた。午後1時公表の08年3月期決算がATMの更改需要を背景に営業最高 益となったほか、09年3月期も増収増益を維持、最終利益が5期ぶりに過去最 高を更新するとの計画を示したため、買い圧力が強まった

日立キャピタル(8586):08年3月期決算を発表した午後1時30分以降 に急上昇。一時10%高の1487円まで買い進まれ、約1年ぶりに投資家の長期 売買コストを示す200日移動平均線(1460円)を上抜けた。リース事業の拡充 や事業構造改革で、09年3月期は増収増益が可能と見込む。市場の事前予想を 上回り、見直し買いの動きが強まった。終値は5.6%高の1421円。

富士紡ホールディングス(3104):5.8%高の183円と大幅続伸。繊維・ 紡績から研磨パッドへと事業構造の転換を図っており、市場シェア約7割を占 める液晶(LCD)向け研磨パッドの成長期待が高まっている。三菱UFJ証 券が投資判断を新規に「1(強いアウトパフォーム)」としたことも追い風。

岩谷産業(8088):6.8%高の299円と急反発。LPガス販売価格が上昇 傾向にあることに加え、酸素など産業ガスも工場向けに堅調が持続。前期(08 年3月期)業績は従来予想を上回ったもようだ。LPガスを中心に収益拡大基 調が継続しており、好業績が素直に評価された。前期の連結営業利益は前の期 比35%増の183億円(従来予想は160億円)となったもよう。

花王(4452):2.6%安の2950円。この日取引終了後の前期(08年3月 期)決算発表を控え、業績懸念から売りが優勢となった。午後3時に発表され た前期決算によると、売上高が前の期比7.0%増の1兆3185億円、営業利益は 同3.8%減の1162億円を見込む。ヘアケア製品や化粧品などの販売は堅調で増 収を確保したものの、原材料の高騰などが利益を圧迫した。

東宝(9602):5.2%安の2385円と急落。スクリーン数の増加で1スクリ ーン当たり興行収入が低減、08年2月期の連結純利益は前の期比27%減の73 億円と、前回予想を6.6%下回った。09年2月期は、前期あったヒット映画 「HERO」の反動を見込む半面、「崖の上のポニョ」「ポケットモンスタ ー」「花より男子ファイナル」などに期待、純利益予想を前期比37%増の100 億円と設定した。関連会社の東宝不動産(8833)も4.1%安の557円と続落。

クラリオン(6796):12%高の222円と急伸。為替差損が想定より少なか ったことなどを理由に08年3月期の連結純利益予想を10億円から14億円に 40%引き上げた。OEM(相手先ブランドによる生産)が堅調、売上高も想定 を若干上回る。ただ、原材料価格の高騰などが利益を圧迫、営業利益予想は55 億円で据え置いた。

ディー・エヌ・エー(2432):11%高の74万円と大幅続伸。野村証券金 融経済研究所が5段階評価の投資判断を「2」から最上位の「1」に引き上げ た。足元の自民党や業界の動きを考慮すると、新たな規制がモバイルネット産 業拡大に影響をもたらす懸念が急速に後退していると、同証券では指摘。規制 による影響が懸念されたほど大きくないとの観測から、この他の携帯コンテン ツ関連株にも買いが広がり、ドワンゴ(3715)が11%高、インデックス・ホー ルディングス(4835)やエムティーアイ(9438)も上昇。

日本鋳造(5609):08年3月期決算を発表した午後2時以降に急落。

9.4%安の183円で終えた。原材料高、円高、株安が3重苦となり、09年3月 期の連結営業利益は前期比23%減の17億円と大幅な減益に転落する見通し。

日本電産コパル電子(6883):08年3月期決算を発表した午後2時以降に 下落転換し、5.2%安の655円で終えた。世界経済の減速を背景に輸出が伸び 悩むなどとして、09年3月期の連結純利益は前期比2.1%増の26億円にとど まる見通し。前期は前の期比12%増の25億4700万円だった。

エルピーダメモリ(6665):3.7%高の3900円と反発。前期(08年3月 期)で上場来初の営業赤字に転落する見込みとなったことを受け、経営陣の報 酬を減額すると23日に発表。同社は18日、DRAM相場急落のあおりで下半 期を中心に損益が悪化し、前期の連結純損益が240億円、営業損益は250億円 の赤字に転落したもようだと発表していた。決算発表予定は25日。

アジア航測(9233):基準値(16日終値の338円)比24%高の420円ま で買い気配値を切り上げたが、取引未成立。航空測量大手で同業の国際航業ホ ールディングス(9234)が約22億円を投じてアジア航株439万2000株(所有 比率28.93%)を取得、アジア航側に経営統合を迫っていることを22日夕明ら かにした。しかし、アジア航側は「当社取締役会が事前に同意しているもので はない」「提案内容について十分な検討ができていない」などとのコメントを 発表、難色を示す。

日新電機(6641):5.4%安の524円。三菱UFJ証券では22日付で、投 資判断を従来の「2(アウトパフォーム)」から「3(市場平均並み)」に引 き下げている。

北国銀行(8363):6.4%安の422円と大幅続落。08年3月期の連結純利 益見込み額を従来の81億円から38億円に減額修正。前期比での伸び率も22% にとどまる。投資有価証券の評価損計上や、繰り延べ税金資産の取り崩しを行 ったため。期末配当も1株当たり従来の4円から3円に引き下げ。年間では前 期と同じ6円となる。従来計画は7円配。

ミツミ電機(6767):3.3%高の3410円と反発。任天堂の家庭用ゲーム機 「Wii」向けの需要が伸びていることを背景に、今期もゲーム関連事業の収 益拡大が継続するとみられ、過去半年間の単純平均(3584円)を下回る現状水 準は割安との認識が広がった。野村証券金融経済研究所では23日付で、ミツ ミ電の投資判断を新規に「2(買い)」で設定。国内の有力企業の決算発表が 今週後半から本格化していく中、ミツミ電は5月15日に発表を予定。

ヤフー(4689):0.6%安の5万2700円。米ヤフーが22日に2008年1- 3月期の四半期を発表、2年ぶりに前年同期比で増益となった。半面、日興シ ティグループは22日付でヤフーの投資評価を「買い」から「中立」に引き下 げ、強弱材料に判断がつきにくい状況で、売り買いが交錯した。

テーオーシー(8841):2.1%高の627円と6営業日ぶり反発。大型オフィ スビル「TOC有明」の関連収入が想定を若干上回ったとして、08年3月期の 連結経常利益予想を57億円から62億円に8.8%引き上げた。ただ株式相場の 下落に伴い、保有していた投資有価証券を減損処理する必要があるとして、純 利益予想は30億円から26億円に12%減額修正した。

東日カーライフグループ(8291):3.5%安の109円と3日続落。情報シス テム関連子会社の東京日産コンピュータシステム(3316)の業績が競争激化で 低迷したほか、関係会社(キャリアセンター)株式の評価損などで特別損失も 発生、東日CLGの08年3月期の連結純損益予想が引き下げられる見込み。 東日CLGとして、3億5000万円ののれんの減損損失を計上する。

ディスコ(6146):0.4%高の4540円で終了。国内販売が計画を下回った ほか、円高の影響で海外の収益が目減りしたため、08年1-3月期(第4四半 期)の連結売上高は前年同期比6.8%減の222億円にとどまった。これにより 08年3月通期の連結売上高は前の期比6.3%増の916億円になる見通しだが、 事前の計画(945億円)を3%下回る。朝方は1.8%安の4440円まで下げたが、 下値では買い戻す動きが優勢。

ベネッセコーポレーション(9783):7.4%高の4520円と急反発。前週末 18日の08年3月期の連結営業利益見込みの増額発表以来、アナリストの間で 強気の投資判断を確認する動きが散見され、22日付ではモルガン・スタンレー 証券が判断「オーバーウエート」、目標株価4900円を継続している。

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