ヤフー株は下げ後戻す、米ヤフー好決算に反応-日興シ証格下げ(2)

ポータル(玄関)サイト国内最大手ヤフ ーの株価が、前日比800円(1.5%)高の5万3800円と反発。米ヤフーが22 日に2008年1-3月期の四半期業績を開示、2年ぶりに前年同期比で増益と なったことなどで、連想的に好業績を期待する買いが優勢になった。

米ヤフーが22日発表した1-3月(第1四半期)の純利益は、5億4220 万ドル(1株当たり37セント)。中国の企業間オンライン取引サイト運営会 社のアリババ・ドット・コムへの投資関連収益が寄与し、2年ぶりに前年同期 比で増益だった。

日興シティグループ証券の山科拓アナリストはブルームバーグ・ニュース に対し、「業績自体は良かった、ただ、本業が増益の主要因ではなかった点が やや気掛かり」と述べている。

同証では22日付で、日本のヤフーの投資評価を従来の「1(買い)」か ら「2(中立)」に引き下げた。目標株価は5万3000 円を継続。好調なファ ンダメンタルズはすでに株価に織り込まれ、目標株価の水準に達したことが格 下げの背景という。

この日のヤフー株は、1.7%安の5万2100円と続落して取引を開始。日興 シ証による格下げも響いて売り先行となったが、徐々に持ち直して一時は

2.3%高の5万4200円まで上昇する場面があった。

25日に通期業績発表

ヤフーは25日の取引終了後、08年3月期の業績を発表する予定で、井上 雅博社長が東証で会見を行う見込み。日興シ証の山科氏は、前期第4四半期 (1-3月)業績については「サプライズはないと予想している」という。

ただ、09年3月期の第1四半期(4-6月)については、昨年9月から連 結子会社化した「オーバーチュアの取り込みとトップページのリニューアルに よる広告単価の上昇により、引き続き広告を軸に安定成長が予測」(山科氏) できると指摘。結果的に「オーバーチュアの買収、トップページの改訂は媒体 価値を上げることに成功している」(同氏)とし、来期の四半期収益の増加と 目に見える形で出てくるだろうと予想する。

26日には米ヤフーが回答

一方、米国ではマイクロソフトの買収提案に対する米ヤフーの回答期限が 4月26日に迫った。山科氏は個人的な見方と断った上で、「ヤフーで、株主 と経営陣の対立などの方向に進むことはマイナスであり、懸念している。現在 日本の株価に影響は出ていないが、もしマイクロソフトとヤフーが統合すれば、 将来的には日本ではプラスの効果が出る可能性がある」と見ている。

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