太平洋セメント:今年の米子会社の営業利益は20%減も-徳植社長

国内セメント最大手、太平洋セメントの徳植 桂治社長(60)は、米住宅市場が約20年ぶりの低迷に見舞われるなか、2008年 の米子会社の営業利益が「最悪のシナリオ」で最大20%減少する恐れがあると の見通しを示した。

徳植社長は18日のインタビューで、今年の米子会社の営業利益が昨年の1 億8000万ドル(約185億4000万円)から減少する可能性を指摘した上で、良く ても昨年並みになるとの見方を示した。米子会社は利益全体の3分の1を稼ぐ。 同社は、5月13日に08年3月期決算を発表する予定。

同社長は「今アメリカはタービュランス(乱気流)に巻き込まれている」と 述べ、「セメントの数量の落ち込み」を今年買収した米コンクリートメーカー3 社では「補い切れない」との見解を示した。

太平洋セメントは今月、シルバー・ステート・マテリアルズ(ネバダ州ラス ベガス)、3月にユニオン・アスファルト(カリフォルニア州サンタマリア)を それぞれ買収。また1月にはIMIX(アリゾナ州フェニックス)の買収も発表 している。

原油ブーム

また徳植社長によれば、同社は中国企業などと提携し、同国の原油や石炭と いった資源が眠る内陸部で少なくとも工場1つを稼働させる公算がある。同社長 は具体的な企業名は明かしていない。この計画については「そう遠くない未来 に」発表する可能性があるとしている。

徳植社長は「これから先の狙い目は西部や北部。これらの地域はこれからま すます栄えるだろう」とした上で、「今後開発がめじろ押しで進んでいくだろう。 そうなると、セメントもインフラとして必ずついてくるだろう」との見方を示し た。同社は現在、中国で3つの工場を稼働させている。

KGIセキュリティーズの8日付リポートによれば、今年の中国でのセメン ト販売量は、前年比9.8%増の14億5000万トンとなる見通し。中国は世界最大 のセメント消費国。

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