三菱商UBS社長:運用資産の拡大目指さず-新規不動産取得を抑制(2

商業施設を対象に資産運用をしている三 菱商事UBSリアルティの広本裕一社長は22日放送のブルームバーグテレビ ジョンのインタビューで、物件の収益性が下がるなど投資環境が大きく変化す るなか、「今は規模の拡大を目指す状況ではない」と述べ、新規物件取得を抑 制する考えを示した。

三菱商事UBSリアルティは、商業施設特化型の不動産投資信託(J-R EIT)である日本リテールファンド投資法人の資産運用会社。東京やその周 辺の都市部、大阪や名古屋の都市部を中心に、大手スーパーの商業店舗を45 物件、総額5500億円の資産を運用している(2008年2月期)。

広本社長は新規物件取得に対する考え方として、「過去2年でみると、競 争が厳しくなり、物件価格が上昇し、不動産投資信託の投資口価格が大きく調 整している。物件の収益性が下がる一方で資本コストが上がっている。この状 況で目指すのは規模の拡大ではなくて、今運用しているポートフォリオの質の 向上だ」と述べた。

J-REIT市場は不動産価格の回復を背景に拡大を続け、値動きを示す 東証REIT指数も上昇傾向にあったが、米サブプライム(信用力が低い個人 向け)住宅ローン問題を背景とした外国人投資家の資金引き揚げを受けて、 2007年6月から下落に転じた。2008年の年明け後には一段と下落、3月17日 には1254.16ポイントの安値を付け、07年5月の最高値(2636.23ポイント) からの半値以下まで下落する場面もあった。22日の終値は1544.68ポイント。

海外投資は様子見

また、東京証券取引所がJ-REITの海外不動産投資を認可したことに ついては、三菱商事UBSリアルティは海外投資は時期尚早として当面は様子 をみる方針だ。

広本社長は「米サブプライム住宅ローン問題をきっかけに、アメリカや欧 州の不動産市場がかなり調整しているのは、過去6-7年間の長い上昇基調が 続いてきたことが背景だ。山が高いだけに谷も深い」とし、「今は底値を待つ タイミングだ」と述べた。

広本社長は、スタートした3年半は物件の取得環境が良く、株価も上がっ て、収益性の高い物件を安い資本コストで調達することが出来たとし、「規模 拡大には絶好のタイミングだった。これを最大限活用してきた」とも語った。

日本リテールファンド投資法人の株価終値は前日比1万9000円(3%) 高の65万8000円。

--共同取材:キャサリン・チュウ Editor:Masashi Hinoki、Tetsuki Murotani

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