米ヤフーの1-3月期:増益、買収案拒否には不十分との見方(2)

(アナリストのコメントやマイクロソフトの買収提案などについて加えます)

【記者:Ari Levy】

4月22日(ブルームバーグ):ポータル(玄関)サイト大手の米ヤフー が22日発表した2008年1-3月(第1四半期)決算は、中国の企業間オン ライン取引サイト運営会社、アリババ・ドット・コムへの投資関連収益に支え られ、2年ぶりに前年同期比で増益となった。ただ今回の業績は、ソフトウエ ア最大手の米マイクロソフトによる買収提案を拒否するよう株主を説得する上 で十分ではない可能性もある。

純利益は5億4220万ドル(1株当たり37セント)に増加した。アリバ バの新規株式公開(IPO)で4億100万ドル(約410億円)の利益を確保 した。ヤフーが示した4-6月(第2四半期)の見通しはアナリスト予想並み だった。

株主はジェリー・ヤン最高経営責任者(CEO)がマイクロソフトからよ り良い条件を引き出すのに十分な高い数字を出すことを期待していたが、第1 四半期決算はそうした株主の思いには応えることができなかった。決算発表を 受けてヤフーの株価は時間外取引で下落した。マイクロソフトは委任状争奪戦 も辞さない構えで、ヤフーが今週末までに買収案を受け入れなければ、買収提 示額を引き下げる見込みだ。

LRバーシューのアナリスト、ポール・ミークス氏はブルームバーグラジ オとのインタビューで、「ヤフーの取締役会は素晴らしい業績を示す必要があ ったし、実際に好決算だった。ただ同社が単独でやっていけることを株主に示 すのに必要な水準かどうかは分からない」と述べた。

第1四半期は、提携先サイトに支払う部分を除いた売上高が前年同期比 14%増の13億5000万ドルとなり、アナリスト予想平均を上回った。一部項 目を除いたベースの1株利益は11セントで、アナリスト予想を上回った。前 年同期の純利益は1億4240万ドル(1株当たり10セント)だった。

決算発表は米株式市場の通常取引終了後だった。ヤフーの株価は時間外取 引で一時、18セント安の28.36ドルとなった。通常取引終値は28.54ドル。 マイクロソフトの買収提案が発表されて48%上昇した2月1日以来では、ほ ぼ変わらず。

ヤフーは第2四半期について、減価償却などを除いた営業利益が4億 2500万-4億7500万ドルになるとの見通しを示した。アナリスト予想平均で は4億5630万ドルが見込まれていた。

同社は売上高予想を一般会計原則(GAAP)に基づいて変更。今後はト ラフィック獲得費用を営業経費として計上する。新しい基準に基づくと、第2 四半期の売上高は最大19億3000万ドル、今年通期は最大80億ドルになる見 通し。

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