債券は軟調、5年債の1%接近を警戒-入札順調で超長期債堅調(終了)

債券相場は軟調(利回りは上昇)。日経平 均株価の反落を受けて、円債市場は買い先行で始まったものの、新発5年債利回 りが1%の大台に接近したことに圧迫され、値を崩した。先物中心限月は終値ベ ースで約2カ月ぶりの138円割れ。一方、20年債入札は順調な結果となり、超 長期債は堅調だった。

T&Dアセットマネジメントのファンドマネジャー、竹田竜彦氏は、「入札 結果が良かったことを受けて、超長期債が買いやすくなった。買うにあたって中 期債が売られた。入札結果は市場予想以上によかった」と述べた。

東京先物市場で中心限月6月物は6日続落。前日比11銭高の138円15銭で 寄り付き、すぐに日中高値138円29銭をつけた。その後は、前日終値をはさん で小動きに推移。午後に入って20年債入札結果が市場予想を上回ったことを受 けて値を戻す場面もあったが買いが続かず、引け際に137円65銭まで下げた。 終値は25銭安の137円79銭と、2月28日以来の138円割れとなった。

三菱UFJ証券シニア債券ストラテジストの長谷川治美氏によると、「超長 期債が強く中期債や先物が弱かった。入札はしっかりした結果だったが、市場全 体を一つの方向に動かすような強い材料がなかった」という。

日経平均株価は6営業日ぶりに反落。前日比148円73銭安の1万3547円 82銭で取引を終了した。

10年債利回りは一時1.475%に上昇、5年債は1%接近

現物債市場で、新発10年物の291回債利回りは、前日比2ベーシスポイン ト(bp)低い1.435%で取引開始。その後は徐々に水準を切り上げ、午後2時59 分ごろに1.475%まで上昇。2月27日以来の高水準をつけた。午後3時過ぎは

1.5bp高い1.47%で推移している。

新発5年債利回りは一時2bp高い0.995%と1%の大台に接近、前年12月 28日以来の高水準をつけた。

一方で、前回入札された20年債利回りは0.5bp低い2.175%、新発30年債 は1.5bp低い2.43%で推移している。

AIGインベストメンツのポートフォリオマネジャー、横山英士氏は、「イ ールドカーブ(利回り曲線)上、超長期債は割安感が出ていたため、入札は予想 通り好調に終わった。ただ、前日の米国市場で債券から株式に資金が流れる動き がみられた。国内市場でも警戒感が出ており、押し目買いが入りにくい」と説明 した。

20年債入札結果は順調、テールは前回債から縮小

財務省がこの日発表した表面利率(クーポン)2.2%の20年利付国債(4月 債)の入札結果は、最低落札価格が100円35銭(最高落札利回り2.174%)と なり、市場予想(100円30銭)を上回った。平均落札価格は100円42銭(平均 利回り2.169%)。

最低と平均落札価格の差(テール)は7銭となり、前回債の12銭から縮小。 応札倍率は3.89倍となり、前回債の3.03倍から上昇した。

DIAMアセットマネジメントのエグゼクティブファンドマネジャーの山崎 信人氏は、「超長期債はしっかりで入札も無難な結果だった。長いところの需要 はあった。しかし、入札分がはける訳ではないので、ヘッジで5年、8年あたり に売りが出た。株価の反落もあるが、フラットニング(平たん化)が進んでい る」と分析した。

日本相互証券によると、この日入札された20年債(100回債)利回りは、 業者間取引において、2.175%で寄り付いた。その後は、2.16-2.18%で推移し た後、午後3時26分前後は2.175%で取引されている。

(債券価格)                             前日比       利回り
長期国債先物6月物         137.79        -0.25         1.611%
売買高(億円)             47474
10年物291回債            98.74                 1.47%(+0.015)

--共同取材:宋泰允 Editor:Hidenori Yamanaka,Tetsuzo Ushiroyama

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