セ硝子株が急反落、プラズマ基板撤退で特損計上-建築用ガラスも不振

板ガラスを主力とするセントラル硝子の株 価が急反落。今年度(2009年3月期)中にPDP(プラズマ・ディスプレー・ パネル)用ガラス基板事業から撤退することに伴い、前期(08年3月期)連結 決算に31億円の特別損失を計上する、と21日に発表した。建築用ガラスの国内 販売も低調で、前期の利益予想を下方修正しており、収益環境の厳しさが嫌気さ れた。前日比38円(9%)安の385円まで下げ、東証1部の値下がり率上位に 顔を出す。

前期の連結純利益は前の期比63%減の41億円(従来予想は75億円)とな ったもよう。PDP基盤ガラス事業からの撤退に伴い、固定資産減損損失20億 円と棚卸資産廃棄損11億円を合わせた31億円を特損として計上。ガラス事業で は建築用ガラスの国内販売が低調で、競争激化により利益率も低下した。このほ か、原燃料価格上昇や急速な円高進行を受け、医薬関連を手掛ける化成品部門も 苦戦を強いられた。営業利益は39%減の94億円と、従来予想(115億円)から 21億円減額した。

ドイツ証券の石橋克彦シニアアナリストは、営業益の下方修正幅が想定以上 に大きかったとして、「改正建築基準法の施行に伴う建築確認手続きの厳格化の 影響が長引き、建築用ガラスの販売が相当厳しかった」との認識を示している。 一方、PDP基板ガラス事業からの撤退とそれに伴う特損計上については、唯一 の供給先であるパイオニアがプラズマパネルの生産中止を決定した経緯もあるこ とから、「想定の範囲内」とした。

セ硝子総務課の大串誠氏は、PDP基板撤退について、「パイオニア以外の 取引先を開拓しようと努めたが、旭硝子や日本電気硝子といった競合が押さえて おり、功を奏さなかった」と話す。その上で、今期以降は「化成品の分野と建築 や自動車向けのガラス事業に注力していく」(同氏)とした。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE