【個別銘柄】野村H、銀行、新日鉄、王子紙、大証、セ硝子、キョリン

22日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

野村ホールディングス(8604):3.9%安の1639円と、6営業日ぶりの反 落。証券取引等監視委員会が、野村証券のM&A(企業の合併・買収)関連部 門の外国人社員によるインサイダー取引の疑いで調査に入ったことが分かった。 市場関係者の間では、「M&Aで第1人者と思われていた野村が、汚点を作っ てしまうのは短期的にも中長期的にもマイナス」(岩井証券イワイリサーチセ ンター長の有沢正一氏)との指摘が聞かれた。東証業種別33指数の証券・商 品先物指数は3.6%安となり、下落率1位。

コスモ証券(8611):6.7%安の84円と急反落。08年3月期連結純損益 は48億6900万円の赤字(前年は15億3500万円の黒字)になったもよう。金 融市場の混乱や急激な円高などによる株式市場の環境悪化で営業収益が減収と なったほか、収益体質強化のため、販売管理費などが増加したことも響く。

銀行株:みずほフィナンシャルグループ(8411)が5.1%安の44万6000 円と、大手3大金融グループはそろって安く、東証銀行指数は2.7%安で業種 別33指数の下落率で3位。米銀バンク・オブ・アメリカなどの決算で貸し倒 れ引き当てなど信用コストの増加が確認され、世界的金融不安が長引くことへ の懸念が広がった。33業種の下落率2位は、3%安の不動産。

鳥取銀行(8383):2.3%安の300円と反落。08年3月期の連結純利益は 11億円と、従来見込みの18億円には約4割届かなかったもよう。地元経済の 低迷に伴う資金需要の伸び悩みで、貸出金利息が計画を下回ったほか、株式相 場の下落を受けて有価証券利息、株式投信などの販売が減少した。事業継続が 困難になった引当金の積み増しも影響。

新日本製鉄(5401):3.2%安の553円と、6日ぶりの反落。22日付の日 本経済新聞朝刊は、自動車や機械などに使う主要鋼材について、資源高を受け て4割弱の値上げを顧客に要請すると報じた。ただ、自動車や造船など大口顧 客は値上げに強く抵抗しており、実際の値上げ額が要請より小さくなることが 警戒された。

日産自動車(7201):3.6%安の886円と、6日ぶりの反落。日興シティ グループ証券が21日付で、投資判断を「1(買い)」から「3(売り)」に 引き下げた。同様に日興シティ証が「1(買い)」から「2(中立)」に下げ たトヨタ自動車(7203)も2.6%安の5230円。

アイシン精機(7259):4.9%安の3520円と、5日ぶり反落。22日付の 日経新聞朝刊によると、円高や鋼材高、一部自動車部品の販価下落などが圧迫 し、09年3月期の連結経常利益は前期推定比約2割減の1500億円程度と、7 期ぶりの経常減益となる見通し。過去半年のチャートを見ると、昨日は約2カ 月ぶりに投資家の短中期売買コストを示す25日移動平均線(3596円)を上抜 けたが、この日は再び下回り、25日線が上値抵抗線となる状況に逆戻り。

王子製紙(3861):業績予想を下方修正した午後1時以降に下げ幅を拡大。 一時は5.1%安の448円と約3週間ぶりの低水準に沈んだ。原燃料価格の高騰 や円高に伴う為替差損の発生で、08年3月期の連結純利益は前回予想を38% 下回る見込み。11%の増益予想が一転、31%の最終減益となり、売りが増えた。 終値は2.5%安の460円。

荏原(6361):8.9%高の367円と急反発。CLSAアジアパシフィッ ク・マーケッツが21日付で、投資判断を「売り」から「アウトパフォーム」 に引き上げた。

JKホールディングス(9896):業績修正を発表した午後1時以降、一時 11%安の553円と約1カ月ぶりの安値水準まで下げる。住宅着工の遅れを背景 とした需要減少から、主力商品の合板市況が急速に軟化、総合建材卸売事業が 低調だ。有価証券評価損の計上など特別損失の発生もあり、前期(08年2月 期)は連結最終赤字に転落したもよう。終値は5.2%安の587円。

新日本無線(6911):午後に下落転換し、0.6%安の359円と6日ぶり反落。 午後2時に発表した前期(08年3月期)決算は、衛星通信用部品の低調が響 き、連結純利益が前の期比75%減の4億3400万円だった。また、今期(09年 3月期)業績については、円高や原材料費の高騰が逆風となり、連結営業利益 は前期比22%減の12億円を見込む。

商船三井(9104):0.3%高の1371円と小幅に5日続伸。モルガン・スタ ンレー証券が22日付で「オーバーウエート」の投資判断を据え置いた上で、 目標株価を1900円から2100円に引き上げた。

日本電工(5563):一時5.3%高の1220円と、連日の52週高値。1990年 2月以来、約18年ぶりの高値水準に達した。世界的な鉄鋼生産量の拡大を背 景に、生産過程で使用されるフェロマンガンの需給がひっ迫、市況が急上昇し ており、販売価格の値上げによる業績期待から買いが増加傾向にある。終値は

2.9%高の1193円。

小糸工業(6747):前回取引のあった18日終値の320円に比べて16%高 の372円。08年3月期の連結営業損益は18億5000万円の黒字(前の期は3 億7700万円の赤字)となったもよう。黒字額は従来予想を6億5000万円上回 る。昨年7月に営業運転を始めた新型新幹線「N700系」向けに、車両用モ ニタシステムや床下電気機器が好調、道路情報装置の販売も計画を上回った。

大阪証券取引所(8697):午後1時10分の08年3月期決算発表後に下げ 幅を拡大。3.1%安の47万6000円で終えた。世界的な信用不安が続き、株式 投資に対して慎重な向きが増えている。大証も09年3月期の業績予想で、日 経平均先物の1日平均売買代金を前の期比2%減の2兆4000億円と見込んで おり、業績が停滞するとみられた。

エーザイ(4523):3.5%高の3600円と3日ぶりに反発。今年1月に買収 した米製薬MGIファーマをめぐる企業結合会計上の処理方法が、21日に提 示された。2008年3月期の表面上の連結最終損益は175億円の赤字に転落し たが、キャッシュインカムベースではこの買収がプラスに働くと説明している ため、今後の収益向上と株主還元が期待された。

江崎グリコ(2206):0.5%高の1165円と小反発。08年3月期連結純利 益が前の期に比べて66%減の14億600万円になったようだと発表。冷菓部門 と牛乳・乳製品部門の売り上げが未達となったほか、原料の高騰も響く。売り が先行したが、午後に上昇転換した。

村田製作所(6981)など電子部品株:村田製が4.4%安の5230円、太陽 誘電(6976)は3.3%安の1100円。22日付の日経新聞朝刊によると、村田製 やTDK(6762)など電子部品大手5社の08年度の設備投資額は計2900億円 前後と、07年度に比べて約2割減る見通し。北京オリンピック特需を見込む 設備増強が一巡し、日米景気の先行きが不透明になったためとしている。一方、 TDKが変わらずの6850円、京セラ(6971)は0.1%高の8870円、アルプス 電気(6770)は0.2%高の1000円。

JR東日本(9020):1.9%高の82万6000円と4日ぶり反発。08年3月 期連結経常利益は前の期に比べて10%増の3300億円前後になり、3期連続で 過去最高益を更新したもようと、22日付の日経新聞朝刊が報道。

CSKホールディングス(9737):5.4%安の2175円と大幅に3日続落。 米サブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン問題の影響から、証券事 業や不動産証券化事業で業績悪化や収益の取り込み延期が鮮明化。子会社の事 業用資産の減損処理もマイナス要因となり、2008年3月期の連結純利益は前 の期に比べて99%減の1億円(従来予想175億円)に落ち込んだもよう。

キョーリン(4569):11%安の1113円と急反落し、東証1部の値下がり 率トップ。08年3月期の営業利益見込みを79億円から62億円(前の期に比 べて26%減)へと引き下げた。新薬ウリトスの市場浸透の遅れやインフルエ ンザの流行が少なかったことなども要因。

若築建設(1888):17%高の82円と急伸し、東証1部の上昇率2位。08 年3月期連結純利益は従来予想の6億円を上回る7億6000万円になったもよ う。売上高は従来予想から微減となるものの、経費削減が貢献した。

日本新薬(4516):6.3%高の1213円と大幅続伸。08年3月期の連結営 業利益は前の期に比べて23%増の64億円(従来予想56億円)と従来計画を 上回ったもよう。医薬品事業で一部品目の売り上げが予想を上回ったことや、 新規肺高血圧症治療剤の基本契約締結に伴う工業所有権などの収益を計上した ことも利益を押し上げた。期末配当予想も9円(従来予想7円)へ引き上げた。

オカモト(5122):7.5%高の359円と連騰。22日付の日経新聞朝刊は、 石油化学原料高に伴う価格転嫁が壁紙、日用品などで進み、09年3月期の連 結純利益が前の期推定比で2.5倍の20億円強になりそうと報道。オカモトで は取引開始後、「当社が正式に発表したものではなく、09年3月期業績予想 は現在精査中。08年3月期決算発表時(5月15日)に合わせて発表する」と した。

JALUX(2729):1.9%安の1476円。空港内店舗事業の低迷などを理 由に、2008年3月期の利益計画を下方修正すると前日発表した。従来は増益 を計画していたが、一転減益に変更したことで収益環境の厳しさを嫌気した売 りが先行した。

西芝電機(6591):11%高の276円と大幅に5日続伸。08年3月期の連 結営業利益を前の期に比べて2.2倍の13億円(従来予想10億7000万円)に なったようだと発表。さらに同社が実施する第三者割当増資を東芝(6502)が 引き受け、東芝の持ち株比率が48.62%から54.46%に上昇することも表明。

メガネトップ(7541):6.1%安の968円と大幅続落。08年3月期の業績 見込みを引き下げた。連結純利益は前の期に比べて13%減の8億7700万円 (従来予想12億8000万円)となったもよう。売上高の未達や決算セールによ る原価率の上昇が響き、増益予想が一転して減益予想となる。

セントラル硝子(4044):9%安の385円で終え、東証1部の下落率3位。 今年度(2009年3月期)中にPDP(プラズマ・ディスプレー・パネル)用 ガラス基板事業から撤退することに伴い、前期(08年3月期)連結決算に31 億円の特別損失を計上する、と21日に発表。建築用ガラスの国内販売も低調 で、前期の利益予想を下方修正しており、収益環境の厳しさが嫌気された。

ダイワボウ(3107)など鳥インフルエンザ関連株:ダイワボウが4.8%高 の287円、シキボウ(3109)が6%高の124円、日油(4403)は4.5%高の 465円。22日付の日経新聞朝刊によると、韓国紙のソウル新聞が22日付早版 で病原性の強い鳥インフルエンザ(H5N1型)のウイルスに人間が感染した 疑いがあると報じたことを受け、連想買いが広がった。

ACCESS(4813):5.6%高の32万円と急反発。同社の携帯端末向け ソフトウエア「ACCESS Linux Platform」がNTTドコ モ(9437)に採用され、オペレータパックをドコモと共同で開発すると発表。 収益寄与を期待した買いが優勢となった。

日本ユニシス(8056):11%高の1417円と3連騰。大和総研は21日付で、 投資判断を従来の「3(中立)」から「2(アウトパフォーム)」に上げた。

ショーワ(7274):5.2%安の788円と急反落。クレディ・スイス証券は 21日付で、投資判断を「NEUTRAL」から「UNDERPERFORM」に下げた。

宝ホールディングス(2531):2.3%高の709円。08年3月期末の1株当 たり配当予想を1円増配し、8円50銭(従来予想7円50銭)にすると発表し た。業績が計画に対して順調に推移した見込みのため、利益還元を積極化する。

アイネス(9742):決算発表直後の午後2時すぎに一時0.8%高の510円 に急浮上するが、終値は6.1%安の475円。地方自治体向けの新規パッケージ ライセンス販売の計画未達を金融機関向け事業の好調が補い、08年3月期の 連結営業利益は前期比26%増の15億1900万円。ただ、地方自治体向けソフ トウエア資産の評価減で特別損失を計上、最終損益は36億円の赤字。前の期 は1億6200万円の黒字。今3月期は、ここ2年あった福祉関係の制度変更に 伴う大口案件が予定されず、営業利益は8.6%増の16億5000万円を計画。

日本エム・ディ・エム(7600):10%高の360円と連騰。前日はストップ 高水準で一部比例配分。国内で人工関節の販売が伸びたほか、海外では北米で 脊椎固定器具が急回復し、前週末18日に発表されている07年6月-08年2 月までの9カ月累計の連結営業損益は6億4300万円の黒字だった。前年同期 は5億6000万円の赤字。

バリオセキュア・ネットワークス(3809):4.8%高の13万円で3連騰。 米系運用会社のフィデリティ投信が、発行済み株式数の5%超保有しているこ とが明らかになった。さらに、2008年5月期の期末配当の大幅な増配も発表 しており、需給や株主還元姿勢を評価する買いが優勢となった。

東陽テクニカ(8151):8%高の1576円。利益率の高い自動車向けのデ ータ分析装置のシェア拡大など、プロダクトミックスが奏功、さらに円高・ド ル安の進行で輸入品価格の低下を通じた利益率向上もあり、08年9月通期の 連結利益予想を上方修正した。増配も決め、好業績と株主還元姿勢を評価する 買い圧力が強まった。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE