米TI:4-6月期利益見通しはアナリスト予想に届かず-株価下落(2)

米携帯電話用半導体大手のテキサス・イン スツルメンツ(TI)は21日、携帯電話用半導体の需要が鈍化するなかで、 2008年4-6月(第2四半期)についてアナリスト予想を下回る利益見通しを 示した。これを受け、同社の株価は時間外取引で下落した。

TIの発表によると、4-6月(第2四半期)の1株利益は42-48セント になる見通し。ブルームバーグ調査によるアナリスト予想平均では49セントが 見込まれていた。この日発表した1-3月(第1四半期)の利益と売上高も、ア ナリスト予想を下回った。

こうした見通しは、米景気鈍化に伴い、音楽再生やインターネット閲覧が可 能な高位機種を中心に携帯電話需要が減少しつつあるとの懸念を強めるものだ。 TIの最大の顧客で携帯電話機世界最大手のノキアが先週発表した決算は、収益 がアナリスト予想に届かず、市場縮小の見通しも示した。

CRTキャピタル・グループのハイテク担当アナリスト、アショク・クマー 氏は「携帯電話の販売が鈍化している」と語り、「TIにとって主な逆風は業界 の弱さだ。それは夏まで続く見通しだ」と指摘した。

決算発表は米株式市場の通常取引終了後だった。同社の株価は時間外取引で 一時62セント(2%)安の29.97ドルに下落した。通常取引終値は30.59ドル だった。年初来騰落率はマイナス8.4%。

不透明感

リッチ・テンプルトン最高経営責任者(CEO)は発表文で「短期的な経済 の不透明感を考慮して、われわれは第2四半期の見通しについてより保守的な立 場を取っている」と説明した。

第1四半期の純利益は6億6200万ドル(1株当たり49セント)と、前年 同期の5億1600万ドル(同35セント)から28%増加した。売上高は前年同期 比2.5%増の32億7000万ドル。税制上の恩恵を除いた1株利益は43セントで、 アナリスト予想平均(44セント)を下回った。アナリストの売上高予想は32億 8000万ドルだった。

TIによると、第2四半期の売上高は32億4000万-35億ドルになる見通 し。アナリスト予想では34億6000万ドルが見込まれていた。

TIは先月、第1四半期の売上高見通しを32億1000万-33億5000万ド ルに下方修正していた。1株利益見通しは41-45セントだった。

ケビン・マーチ最高財務責任者(CFO)はインタビューで、「われわれは 顧客からの指摘を反映させている」と述べ、「期待されている高位機種の携帯電 話需要は予想を下回るペースとなりつつあるようだ」と説明した。

同CFOによると、半導体の需要が予想を下回ったことで同社は在庫積み上 がりを余儀なくされた。第1四半期末時点での在庫は15億8000万ドル(約 1630億円)と、前期比で1億6000万ドル増えた。

第1四半期の分野別売上高は、半導体が前年同期比2.4%増の31億9000万 ドルだった。アナログ・チップは6%増加。主に電話向けとして利用されるDS P(デジタル・シグナル・プロセッサ)と呼ばれる半導体は3%減った。

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