米シティ:ハイブリッド債起債で60億ドル増資-メリル週内に追随か

米銀大手シティグループは21日、株式と 社債の両方の特徴を併せ持つハイブリッド債60億ドル(約6200億円)相当を 起債した。シティは160億ドル近くの評価損を計上しており、同行として過去 最大級の起債で、資本を増強した。

ブルームバーグのデータによると、このハイブリッド債は償還期日のない 永久債で、発行後10年の利率は8.4%。その後は変動金利となる。

シティは、サブプライム(信用力が低い個人向け)住宅ローン危機で昨年 11月以降に計上した400億ドル超の信用損失・評価損を補うため、これまでに 370億ドルの増資を行った。今回の起債はこれらの増資に追加する形となる。

世界の大手融機関はこれまでに、サブプライム問題で打撃を受けたバラン スシートの修復に向け、外国政府や投資家から総額1700億ドル以上の出資を 受けた。JPモルガン・チェースは16日、ハイブリッド債60億ドルを起債し ており、メリルリンチも今週中に同様の債券を発行する見通しだ。

キャボット・マネー・マネジメントのポートフォリオマネジャー、ビル・ ラーキン氏は、シティが「引当金を積み増している」と指摘。同行は「あと何 四半期、問題が続くのか全く分からない状況に直面している」と述べた。

シティは18日、51億1000万ドルの2008年1-3月(第1四半期)純損 失と9000人の削減を発表した。

オッペンハイマーのアナリスト、メレディス・ホイットニー氏は21日付 のリポートで「シティの収益力の悪化は深刻」と指摘。このため同行が、「外 部投資家から追加的な資金」を求めざるを得なくなる可能性があるとの見方を 示した。

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