【注目株】原油関連、ヤフー、野村H、通信、クラリオ、中外薬(2)

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23日の材料銘柄は以下の通り。

原油高デメリット業種:22日のニューヨーク原油先物相場は続伸、一時 バレル当たり119.90ドルを付け、7営業日連続で過去最高値を更新した。ド ルがユーロに対し過去最安値を更新する中、インフレヘッジとしての商品買い が促進された。化学や紙・パルプなど日本の素材メーカーには原価率悪化など の悪影響が及ぶ可能性がある。

ヤフー(4689):米ヤフー(YHOO US)が22日に公表した2008年1-3月 (第1四半期)決算によると、純利益は前年同期比3.8倍の5億4220万ドル (1株当たり37セント)に達し、アナリストらの予想平均を上回った。ヤフ ー株は時間外取引で上昇、一時0.7%高の28.74ドルまで買われた。米マイク ロソフトからの買収提案について、ヤフー取締役会は「すべての選択肢に扉を 開く」とのみコメント。

野村ホールディングス(8604):M&A(企業の合併・買収)関連部門の 社員がインサイダー取引を行った疑いが持たれたことを受けて、野村の渡部賢 一社長は22日夜に緊急記者会見を行い、「証券市場を汚したことは重大でざ んきに堪えない」と述べた。今回の事件を受けて、企業年金連合会(624の厚 生年金基金が加盟)は22日から、株式や債券の運用で野村への売買委託の発 注を停止した。

NTTドコモ(9437)、KDDI(9433):23日付の日本経済新聞朝刊に よると、両社の09年3月期の連結営業利益はともに前期推定比10%程度増加 する見込み。設備投資が一巡したドコモは減価償却費などの軽減で増益率が高 まるといい、営業益が8500億円弱になると報道。携帯市場の飽和と値下げの 影響で収益成長が鈍るKDDIの営業益は、4400億円前後になるという。

クラリオン(6796):為替差損が想定より少なかったことなどを理由に 2008年3月期の連結純利益予想を10億円から14億円に40%引き上げた。O EM(相手先ブランドによる生産)が堅調、売上高も想定を若干上回る。ただ、 原材料価格の高騰などが利益を圧迫、営業利益予想は55億円で据え置いた。

中外製薬(4519):公的薬価基準の改定幅が会社想定より小さかったこと などを理由に、08年12月通期の連結営業利益予想を315億円から430億円に 37%増額修正した。新しい1株利益(EPS)予想は53円23銭で、アナリス ト18人による事前予想の平均41円65銭を上回る。1-3月期(第1四半 期)の連結営業利益は前年同期比51%減の101億円で、抗がん剤「アバスチ ン」などが伸長。

日立ツール(5963):建設機械産業や情報機器産業などはグローバルに需 要が拡大、高水準の操業を維持しているとして、09年3月期の連結営業利益 を前期比6%増の65億円と見込む。会社側のEPS予想は133円29銭で、東 洋経済新報社の「四季報」予想の132円70銭を若干上回る。

あおぞら銀行(8304):23日付の日経新聞朝刊によると、08年3月期の連 結業績を下方修正する方向で最終調整に入った。米国のサブプライム(信用力 の低い個人向け)住宅ローン関連の損失が約500億円に拡大。最終利益が従来 予想の265億円から数十億円に減少したもようだという。

三洋電機(6764):23日付の日経新聞朝刊によると、2010年をめどにシ リコン使用量を大幅に減らせる薄膜型太陽電池の量産を始める。研究開発費を 大幅に増やすなどして量産化の時期を当初計画より2年前倒しする。

新日本石油(5001):23日付の日経新聞朝刊によると、08年3月期の実質 ベースの連結経常利益は前の期比44%減の1100億円前後に減少したもよう。 表面上は2けたの増益となったが、期初の割安な原油在庫による利益かさ上げ (在庫評価益)を除くと大幅に減少するという。

出光興産(5019):権益を持つ豪エンシャム石炭鉱山が1月に豪雨に見舞 われ冠水したため、08年3月期決算で127億円の引当金を特別損失として処 理する。完全復旧は09年1-3月期となる見通しで、概算支出額は約300億 円(85%の権益に応じた負担分は約255億円)に達すると予想した。08年3 月期の連結純利益は前の期比88%減の50億円にとどまる予定で、前回予想を 55億円(52%)下回る。

アコム(8572):有価証券評価損や法人税等調整額が事前の想定を上回っ たとして、08年3月期の連結純利益予想を391億円から354億円に9.5%引き 下げた。前の期の実績は4380億円の赤字だった。確定値は5月8日に発表す る予定。

ディスコ(6146):国内販売が計画を下回ったほか、円高の影響で海外の 収益が目減りしたため、08年1-3月期(第4四半期)の連結売上高は前年 同期比6.8%減の222億円にとどまった。これにより08年3月通期の連結売 上高は前の期比6.3%増の916億円になる見通しだが、事前の計画(945億 円)を3%下回る。

アジア航測(9233):航空測量大手で同業の国際航業ホールディングス (9234)が約22億円を投じてアジア航株439万2000株(所有比率28.93%) を取得、アジア航側に経営統合を迫っていることを22日夕明らかにした。し かし、アジア航側は「当社取締役会が事前に同意しているものではない」「提 案内容について十分な検討ができていない」などとのコメントを発表、難色を 示す。国際航業はアジア航の筆頭株主「日本アジアホールディングス」からア ジア航株を取得。

テーオーシー(8841):大型オフィスビル「TOC有明」の関連収入が想定 を若干上回ったとして、08年3月期の連結経常利益予想を57億円から62億 円に8.8%引き上げた。ただ株式相場の下落に伴い、保有していた投資有価証 券を減損処理する必要があるとして、純利益予想は30億円から26億円に 12%減額修正した。

東宝(9602):スクリーン数の増加で1スクリーン当たり興行収入が低減、 08年3月期の連結純利益は前の期比27%減の73億円と、前回予想を6.6%下 回った。09年3月期は、「崖の上のポニョ」「ポケットモンスター」「花よ り男子ファイナル」などに期待、純利益予想を前期比37%増の100億円と設 定した。

サニックス(4651):06年11月に特定商取法を違反したとして行政処分 を受けた反省から、「汚いところをきれいにする」との社是に立ち返り基幹の HS(シロアリ防除)事業や環境資源開発事業に注力する構え。2011年3月 期の連結営業利益目標は32億円。08年3月期の連結営業益は5億7000万円 にとどまる予定で、事前の計画を62%下回った。

東日カーライフグループ(8291):情報システム関連子会社の東京日産コン ピュータシステム(3316)の業績が競争激化で低迷したほか、関係会社(キャ リアセンター)株式の評価損などで特別損失も発生、東日CLGの08年3月 期の連結純損益予想が引き下げられる見込み。東日CLGとして3億5000万 円ののれんの減損損失を計上へ。

信越ポリマー(7970):08年3月期の連結売上高は1057億円と前回予想 を2.6%上回る見通しだが、建設資材製品や包装資材製品の製造設備に絡む減 損処理で14億3600万円の特別損失を出すため、純利益は前の期比34%減の 54億円になる予定。

省電舎(1711):米サブプライムローン問題に端を発した世界的な金融不安 で事業会社の省エネ意欲も減退し、受注が減少した。08年3月期の最終損益 は2億3500万円の赤字にとどまったもようで、前回見込みの3500万円の黒字 から悪化する。

本州化学工業(4115):07年11月の業績予想時に事業環境を厳しく見過 ぎたとして、08年3月期の連結業績見通しを前回予想から引き上げた。売上 高は前の期比3.1%増の172億円、純利益は同8.6%増の8億3000万円になる 予定で、経費削減効果も出たという。

コーコス信岡(3599):為替変動リスクを軽減する意味で保有していたク ーポンスワップ取引の評価損が出た。08年3月期決算で2億3400万円のデリ バティブ評価損を計上する予定で、前回予想の純利益4億1200万円は引き下 げられる見通し。

ライトオン(7445):07年4月に比べ営業日数が1日多かったものの、 今年4月の既存店売上高は前年同月比1.9%減少した。来店客数は同3.8%増 加したが、客単価が同5.6%減少、全体の足を引っ張った。

イオン(8267)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)など:日本チ ェーンストア協会が22日午後に発表した3月の全国スーパー売上動向調査に よると、既存店売上高は前年同月比1.4%増の1兆828億円で、2カ月連続で 前年実績を上回った。食料品が2.7%増となっていることが背景。

キョーリン(4569):英製薬メーカーのスカイファーマから気管支ぜんそ く治療薬「Flutiform」の日本国内における独占的開発権と同販売権を取得し た。英スカイ側に契約一時金や開発段階に応じたロイヤルティーなどを支払う が詳細は非公表としている。

日本航空(9205):07年度(08年3月期)の旅客輸送実績(速報ベー ス)は、国際、国内線とも前の期を下回った。再建のための路線見直しや、航 空機材の小型化で座席供給量が減ったことが影響。国際線は0.7%減の1337 万人。ただ減少は、座席供給量の同4.4%減よりも小幅。オセアニア、欧州線 が低調な半面、中国や韓国、東南アジアなどが伸びた。

富山化学工業(4518)や塩野義製薬(4507)など:23日付の日経新聞朝刊に よると、これら日本の医薬品メーカーがインフルエンザ治療薬の国内生産に乗 り出す。富山化は09年にも新工場を建設、第一三共(4568)や塩野義も承認申 請に向けた最終的な臨床試験(治験)を年末に始める。

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