エルピーダが反落、前期最終赤字240億円は織り込み済みで下値限定的

DRAMメーカー世界3位のエルピーダメ モリ株が5営業日ぶり反落。前期(2008年3月期)の業績(速報値)で、最終 赤字が240億円(前の期は529億円の黒字)だったと18日に発表したことが嫌 気されている。ただ、DRAM市況低迷下の赤字決算はすでに株価に織り込まれ ている面もあり、下げ幅は限定的。午前9時41分現在、前週末30円(0.8%) 安の3770円で推移している。

エルピーダの前期売上高は前期比17%減の4050億円、営業赤字は250億円 (前の期は684億円の黒字で過去最高益)だった。DRAMの生産、出荷の数量 はパソコン(PC)やデジタル家電向けに大幅に増えたが、PC向けの汎用DR AMのスポット価格が過去1年で7分の1に暴落。エルピーダをはじめ、DRA Mメーカーは採算割れの状態が続いている。

同社は従来、市況に大きく左右される収益構造を理由に業績予想を開示して いないが、DRAM市況が足元で大底を打った中、今期の業績の回復度合いが注 目される。ブルームバーグ・データに登録する19人のアナリストの21日現在の 今期予想平均値は、売上高が前期比23%増の4991億円、営業利益は215億円の 黒字に転換する見通し。エルピーダは、25日に決算を発表する予定だ。

DRAM世界最大手の韓国サムスン電子は、韓国検察当局がサムスングルー プの李健熙(イ・ゴンヒ)会長を脱税容疑などで在宅起訴し経営の混乱が伝えら れているが、同社も25日に08年1-3月期決算を発表する。DRAM2位の韓 国ハイニックスは23日、同4位の独キマンダは22日にそれぞれ決算を発表予定。 市場では、DRAM市況見通しや各社の設備投資計画などに注目が集まっている。

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