ノバルティスの1-3月:10%増益-予想上回る、心臓病薬が好調(2)

スイスの製薬2位、ノバルティスが21日発 表した2008年1-3月(第1四半期)決算は、前年同期比10%の増益となった。 心臓病治療薬「ディオバン」とがん治療薬「グリベック」の売り上げ好調に加え、 ドル安が寄与した。

発表資料によれば、継続事業ベースの利益は23億ドル(1株当たり1.02ド ル)と、前年同期の20億9000万ドル(同0.92ドル)から増加した。ブルームバ ーグ・ニュースがまとめたアナリスト9人の予想中央値では、17億8000万ドルの 利益が見込まれていた。売上高は前年同期比8.6%増の99億ドル。

ノバルティスは糖尿病治療用の新薬「ガルバス」の認可の遅れや過敏性腸症 候群治療薬「ゼルノーム」の販売中止、鎮痛剤「プレクシージュ」が米当局の承 認を得られなかったことを受け、スイスの食品大手ネスレ傘下の米眼科製品子会 社アルコンの一部株式を390億ドル(約4兆550億円)相当で取得している。 2500人の人員削減を進めている同社は、ジェネリック(後発医薬品)が米市場で の同社製品の売り上げを侵食するなか、1月17日には業績の伸びは年内、他社を 上回らないとの見通しを示していた。

18日のチューリヒ市場で、ノバルティスの株価終値は前日比1.52スイス・フ ラン(3.3%)高の48.36フラン。年初来では22%下げており、ブルームバーグ欧 州製薬株指数の構成銘柄で、騰落率は下から3番目となっている。同社を担当す るアナリスト40人中、23人が投資判断を「買い」、10人が「ホールド」、7人 が「売り」としている。

同社はまた、08年通期について、総売上高は10%未満の増加となり、製薬部 門の収入の伸び率は「1けた台前半」との見通しをあらためて示した。

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