【個別銘柄】ホンダ、コマツ、NEC、ガリバ、MDM、香川銀、コメ

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21日の日本株市場における主な材料銘柄 の動きは次の通り。

自動車株:ホンダ(7267)が8.8%高の3330円、トヨタ自動車(7203)が

5.1%高の5370円、日産自動車(7201)が4%高の919円など軒並み高。シテ ィグループやキャタピラーなど米有力企業の決算発表が想定以上に悪化せず、 米景気への過度の不安が後退する中、為替市場のドル・円相場は1ドル=104 円ちょうどを挟む直近の円安水準で推移し、業績にプラスと受け止められた。 TOPIX輸送用機器指数は5.2%高と、全33業種別指数の中で上昇率トップ。

コマツ(6301)など建機株:コマツが7%高の2995円と4連騰。米キャ タピラーの業績がアナリスト予想を上回ったことで、新興国を中心とした需要 増加に対する期待感が高まった。このほかの建機株では、日立建機(6305)が

5.6%高の2930円、竹内製作所(6432)が5.8%高の2175円。また、農業機械 首位のクボタ(6326)も7.1%高の720円と急伸。

NEC(6701)7.3%高の468円と3連騰。前期(08年3月期)の連結経 常利益が前の期の6.7倍の1100億円になったようだと発表。従来予想(800億 円)から上振れたことが評価された。パソコンや携帯電話の販売が計画を上回 り、電子部品事業の採算改善も寄与。みずほ証券では、投資判断を従来の「4 (ウエート下げ)」から「3(ホールド)」に引き上げた。

NECエレクトロニクス(6723):5.4%高の2160円と大幅に4日続伸。 前期(08年3月期)の連結営業損益は従来ゼロの見込みだったが、50億円の 黒字に転換。前の期は286億円の赤字。人件費や研究開発費の大幅削減が奏功 した。野村証券金融経済研究所では、投資判断を従来の「4(ウエート下 げ)」から「3(中立)」に引き上げ。

住友不動産(8830):4.3%高の2420円と5連騰。約2カ月半ぶりの株価 水準まで戻した。2011年度までに東京都心部で9棟、約88万平方メートル分 のオフィスビル建設に乗り出すと、20日付の日本経済新聞が報道した。総事業 費は約6600億円で同社の再開発としては過去最大としており、需要の堅調な 部分に注力する姿勢への評価、今後の収益貢献を期待した買いが膨らんだ。

みずほフィナンシャルグループ(8411):変わらずの47万円。一時2.6% 高の48万2000円まであった。海外の特別目的子会社を通じて発行した6本の 優先出資証券、合計約3800億円を6月30日に全額償還する。今夏から普通株 に転換可能となる総額9437億円の優先株については、自社株取得・消却など により今後2年程度で完済する方針もあらためて示した。今回償還する出資証 券に直接の希薄化懸念はない。

住友信託銀行(8403):4.8%高の844円と急反発。08年3月期の連結純 利益は前の期比23%減の800億円になったようだ。米サブプライム住宅ローン 関連など海外証券化商品への投資損失額が800億円に拡大するのが響く。評価 基準を厳格化した結果、損失額が予想の2倍に膨らんだ。従来予想(900億 円)を下回ったが、悪材料が出尽くしたとして買い優勢。

エルピーダメモリ(6665):変わらずの3800円。朝方に5%安の3610円 まで下げたが、午後に持ち直した。DRAM(記憶保持動作が必要な随時書き 込み読み出しメモリー)の価格下落などが響き、前期(08年3月期)の連結純 損益は240億円の赤字となったもよう。07年3月期は529億円の黒字。

エーザイ(4523):0.3%安の3480円と小幅続落。19日付の日経新聞朝刊 は、エーザイの08年3月期連結最終損益が1961年の上場以来、初の赤字に転 落したもようだと報じた。主力薬の売り上げは好調だが、成長を狙った大型買 収によるコスト増が業績の重しになるという。

ガリバーインターナショナル(7599):ストップ安(値幅制限の下限)とな る500円(12%)安の3540円で比例配分。東証1部の値下がり率トップ。販 売費や一般管理費、広告費が増えたことで、08年2月期の連結純利益は前の期 比29%減の46億5000万円となった。09年2月期は、広告宣伝費や人件費の 増加により、連結純利益が前期比14%減の40億円にとどまる見通し。

日本エム・ディ・エム(7600):ストップ高(値幅制限の上限)となる80 円(33%)高の326円で比例配分。東証1部で上昇率トップ。国内で人工関節 の販売が伸びたほか、海外では北米で脊椎固定器具が急回復し、07年6月-08 年2月まで9カ月累計の連結営業損益は6億4300万円の黒字となった。前年 同期は5億6000万円の赤字。

ダイニチ工業(5951):11%高の493円。08年3月期の経常利益が従来予 想を2億8500万円上回り、8億3500万円(前の期比55%減)になる見通しと 発表。2月中旬以降に寒い日が多く、石油ファンヒーターの販売が持ち直した。 併せて100万株、5億円を上限に自己株式を買い入れると発表。買い付け期間 は22日から9月19日まで。

古野電気(6814):8.2%安の980円と急反落。中国など新興国の経済発 展を背景に、タンカーや客船などの新船建造が活況を呈している。需要は拡大 しているものの、会社側が円高を理由に09年3月期の営業利益は9%減少す るとの計画を示し、業績の先行きに不安を感じた向きから売りが出た。

蝶理(8014):21%高の119円と急反発。中国を中心とした海外で、繊維製 品と化学品の取り扱いが伸び、前期(08年3月期)の連結営業利益は従来予想 を5億円上回る61億円(前の期比12%増)となったもよう。良好な収益状況 を評価した買いが膨らみ、出来高は2114万株と06年7月12日(3332万株) 以来の高水準。

廣済堂(7868):7.3%安の511円と大幅に3日続落。一時は481円まで 下げ、年初来安値を約1カ月ぶりに更新した。印刷物の受注競争激化、子会社 の株式評価損計上などを受け、前期(08年3月期)の最終損益は23億円の赤 字(従来予想は49億円の黒字)に転落したもよう。前の期は40億5200万円 の黒字だった。

香川銀行(8556):7%安の595円と大幅続落。融資先の業況が悪化した ため貸倒引当金を大幅に積み増したことなどを受け、前期(08年3月期)の連 結最終損益は23億円の赤字(前の期は41億7900万円の黒字)に転落したも よう。従来予想は25億円の黒字だった。

滋賀銀行(8366):6.1%安の673円と5営業日ぶり急落。保有有価証券 の時価が下落したため評価損を計上し、前期(08年3月期)の連結純利益が前 の期比64%減の32億円となった。従来予想(1.8%増の90億円)を大幅に下 回ったことで売りがかさんだ。

コメ関連銘柄:ヤマタネ(9305)は24%高の170円、木徳神糧(2700)は 11%高の411円。19日付の日経新聞朝刊によると、コメの国際価格の高騰に拍 車がかかり、取引指標となるタイ産米の輸出価格は最近1カ月で約1.5倍に上 昇した。価格上昇が採算好転につながると見られた。

荏原(6361):午後に下げに転じ、0.3%安の337円で終えた。公共事業 の競争激化で利益率が悪化したほか、棚卸資産評価損など特別損失の計上もあ り、午後2時に前期(2008年3月期)利益予想の大幅な下方修正を発表。直前 まで5%高の355円付近で推移していた同社株は急速に値を切り下げ、一時は 前週末比5.6%安の319円まで急落した。

キヤノンファインテック(6421):午後に急騰し、4.7%高の1402円で終 了。事務機周辺機器を製造するニスカを子会社化したことでグループ規模が拡 充できたほか、プリンタ製品が順調に推移、午後1時に発表した1-3月期 (第1四半期)業績は増収増益となった。上半期業績予想に対する進ちょく率 も高く、買いが集まった。

角川グループホールディングス(9477):1%安の2515円と5営業日ぶり に反落。08年3月期の連結純損益は従来計画の40億円の黒字から28億円の赤 字に転じたもようだ。シネマコンプレックス(シネコン、複合映画館)5物件 の減損処理など、計42億円の特別損失を計上することが響く。

パナホーム(1924):6%安の564円と続落。新設住宅着工戸数の大幅減か ら請負事業が低迷、08年3月期の連結純損益は従来計画の2億円の黒字から6 億円の赤字に一転したもよう。07年3月期の連結純利益は52億3900億円。

FDK(6955):7.3%安の115円。液晶テレビ市場の競争激化に伴う電子 部品への値下げ要求や、原材料価格高騰による利益率の低下、台湾子会社の事 務所閉鎖に伴う損失などが発生。08年3月期の連結純損益は従来計画の8億円 の黒字から31億500万円の赤字に転じたもよう。前の期は1億3000万円の黒 字だった。

日本金属工業(5479):3.2%安の305円。ステンレス鋼の主原料であるニ ッケル価格の下落により在庫評価損が発生、円高に伴う輸出向けの採算悪化な どにより、08年3月期の連結純利益は従来計画比28%減の58億円にとどまっ たようだ。前の期は83億4200万円。

大東建託(1878):1.8%安の5010円と4日続落。同社株主の保有株売却 意向を受けた資本政策の検討について、現時点ではまだ決定に至っていないと 発表。決定時期を当初予定していた4月中旬から5月末をめどに延期し、引き 続き検討を進めるとしている。

ビックカメラ(3048):4.3%高の7万3500円と反発。本社を構える池袋 に昨年ヤマダ電機(9831)が進出した中で、Bカメラ池袋本店の売上高が4割 程度の伸びにつながったことが明らかになった。ヤマダ電が仕掛けた形で始ま った「池袋家電戦争」は、顧客の争奪戦を激化させる以上に集客力向上につな がった。ヤマダ電も2.4%高の8900円と上昇。

プレナス(9945):1.4%安の1290円と続落。「ほっかほっか亭」グルー プから離脱し、5月15日に新ブランド「ほっともっと」を立ち上げる予定。 加盟店全体の22%に相当する263店がプレナスから離脱する上、ブランド認知 向上のための広告宣伝費などで利益が圧迫される見通しで、売りが優勢となっ た。09年2月期の連結営業利益は前期比22%減の87億円を見込む。

古河機械金属(5715):2.1%安の186円。19日付の日経新聞朝刊が、 2009年3月期の連結営業利益は前期推定比23%減の110億円になる見通しと 報道。減益は2期連続で製錬事業の加工賃が海外資源大手との価格交渉で下落 するためだという。

三井化学(4183):一時4.7%安の594円まで反落。08年3月期の単独税 引き利益は前の期比69%減の65億円になったもよう。従来予想は5%増の 220億円。ナフサ高に伴う原材料の価格高騰が重しとなり、高濃度のダイオキ シン類検出に伴う環境対策費用の計上も響いた。終値は0.2%安の622円。

日本通信(9424):ストップ高となる4000円(9.8%)高の4万4700円 で比例配分。7―9月期をメドにインターネット技術を使う携帯電話サービス を始めると、21日付の日経新聞朝刊が報じた。音声をデジタル化しネットを通 じて通話する「IP(インターネットプロトコル)電話」の携帯版で、IP携 帯同士なら定額制で通話し放題になる。会社内で一斉導入すれば費用を大きく 下げられる可能性があり企業向けを中心に需要を開拓するという。

米久(2290):6.3%高の1007円と3連騰。終値での1000円回復は昨年 12月28日以来。コスモ証券は18日付で、投資判断を「B(中立)」から「A (アウトパフォーム)」に2段階引き上げた

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