債券は下落、株高警戒や20年債入札に向けた売り-10年は1.43%(2)

債券相場は下落(利回りは上昇)。前週末の 米国市場で、シティグループなどの決算が市場予想を上回り、株高・中期債安 となった地合いを継続したほか、日経平均株価の大幅続伸を受け、売りが増え た。あすの20年国債入札に向けたヘッジ売りも相場を押し下げ、新発10年債 利回りは、2月下旬以来の高水準となる1.43%に上昇した。

岡三証券経済調査部の坂東明継シニアエコノミストは、「米国市場の動きや 日経平均の大幅続伸の影響を受けたほか、20年債入札に向けたヘッジ売りがで た」と説明した。

東京先物市場で中心限月6月物は、前週末比32銭安の138円28銭で寄り 付いた。いったんは下げ渋り、138円43銭まで戻したが、その後は株高につれ て売りが膨らみ、48銭安の138円12銭まで下落した。結局、37銭安の138円 23銭で引けた。

日経平均は大幅続伸。前週末比221円24銭高い1万3697円69銭で午前の 取引を終えた。

10年債利回りは1.43%

現物債市場で新発10年物の291回債利回りは、前週末比1.5ベーシスポイ ント(bp)高い1.415%で取引開始。直後に押し目買いで1.405%にやや戻した が、その後、徐々に水準を切り上げ、3bp高い1.43%まで上昇。新発10年債 として、2月28日以来の高い水準をつけた。

みずほインベスターズ証券の井上明彦マーケットアナリストは、「地合いの 変化がみられ、当面は1.4%が下値になる可能性がある。10年債利回りは1.5%、 日経平均は1万5000円を目指す動きとなりそう」との見方を示した。

超長期債は軟調。新発20年債利回りは同2bp高い2.175%に上昇。新発30 年債利回りは2bp高い2.445%で取引された。

あす20年債入札-クーポンは2.2%に据え置きか

22日は20年債入札が行われる。前回入札された20年物の100回債(3月発 行)利回りは2.175%に上昇しており、クーポン(表面利率)は前回債と同じ2.2% に据え置かれる可能性が高い。発行額は前回債と同じ8000億円程度。

市場では、「このまま行けばクーポンが2.2%になるということで、懸念す る水準でない」(ABNアムロ証券の市川達夫チーフ債券ストラテジスト)とい った見方や、「あすの20年債入札は不安はあるものの、生命保険の買い余力が あるのではないか」(みずほインベスターズ証券の井上氏)との声があった。

米国市場は株高、2年債が下落

前週末の米国債市場では2年債相場が下落。米シティグループの発表した 決算で赤字が市場予想ほど悪化していなかったことを受け、投資家は株式に買 いを入れ、2年国債が売られた。

米国市場は、連邦公開市場委員会(FOMC)が30日の会合で0.25ポイ ントの利下げかもしくは据え置きを決定するとの見方を強めている。金融政策 当局者らが一段の利下げをためらう姿勢を示したのが背景。

BGキャンター・マーケット・データによると、2年債利回りは前日比7 bp高い2.17%程度。一時は1月30日以来の高水準となる2.26%まで上昇した。 10年債利回りは2bp低下の3.71%付近。

一方、米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は週間ベースで2月以来の 大幅高となった。シティグループやグーグル、キャタピラーが発表した1-3 月(第1四半期)決算がアナリスト予想を上回ったことが買いを誘った。

(債券価格)                          前週末比     利回り
長期国債先物6月物         139.23     -0.37        1.571%
売買高(億円)             24571
10年物291回債            98.87               1.43%(+0.03)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE