日本株は輸出関連中心に大幅高、米景気悲観論が後退-NECは急伸

朝方の東京株式相場は大幅続伸。米企業業 績に対する安心感や為替相場の円安進行を受け、トヨタ自動車などの輸出関連株 中心に幅広い銘柄に買いが先行している。東証業種別33指数のうち、31業種が 高い。個別では、前期(2008年3月期)の連結営業利益が従来予想を上回った NECが売買を伴って上昇。

新光証券の瀬川剛エクイティストラテジストは、「米シティグループなど注 目の金融機関の決算は波乱なく通過。グーグルやキャタピラーなど米多国籍企業 の決算をみて、デカップリング論も再浮上している」と指摘した。さらに為替相 場の円安進行もあり、「95円まで円高が進む中で悲観的に売られた輸出企業に は、買い安心感が広がる」(同氏)状況という。

午前9時24分現在の日経平均株価は、前週末比245円28銭(1.8%)高の 1万3721円73銭。TOPIXは同25.09ポイント(1.9%)高の1329.15。東 証1部の売買高は概算で2億2676万株。

米企業の決算で、市場予想を上回る内容が相次いだ。シティグループが18 日発表した第1四半期業績は、純損益が51億1000万ドルの赤字。アナリスト予 想を上回り、株価は一時8%高を記録した。また、建設機械最大手のキャタピラ ーの第1四半期業績は、純利益が前年同期比13%増と2けた増益となり、株価 は6.69ドル高と過去7年余りで最大の上げとなった。米企業業績に対する安心 感から、18日の米株式相場はダウ工業株30種平均が200ドル以上の上げとなる など、大幅高。週明けの東京株式相場は、この流れを引き継いでいる。

米シティグループの決算などを受け、為替相場では金融不安の後退からドル 買いが優勢だ。18日のニューヨーク時間では一時1ドル=104円65銭(ブルー ムバーク・データ)と、2月29日以来の円安・ドル高水準を付けた。週明け東 京市場午前のドル・円相場は、103円72-104円7銭付近で推移している。

コマツやクボタが大幅上昇

個別では、キャタピラーの好決算を受け、同業のコマツやクボタに買いが先 行。21日付の日本経済新聞朝刊で、サウジアラビアで2009年初めにもトラック の生産を始めると報じられたいすゞ自動車のほか、半導体や携帯電話の改善が貢 献して前期(08年3月期)の連結営業利益が従来予想を上振れたNECも大幅 上昇となっている。みずほ証券は、NEC株の投資判断を引き上げた。

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