日本株は続伸へ、景気敏感中心に幅広く上昇-シティ決算は予想上回る

週明けの東京株式相場は、続伸する見通し。 シティグループやキャタピラーが発表した2008年1-3月期(第1四半期)業 績が市場予想を上回ったことから、米景気動向に対する不安心理が後退している。 ドル・円相場の円安進行、米金融不安の後退を追い風に、トヨタ自動車やキヤノ ン、コマツなどの輸出関連、機械株のほか、三菱UFJフィナンシャル・グルー プなどの金融株を中心に幅広い業種が買われそうだ。

みずほ証券の北岡智哉ストラテジストは、「米株高、円安傾向を受け、シク リカル(景気敏感)株を中心に週初は一段の相場の底上げが期待できそうだ」と 予想している。

シカゴ先物市場(CME)の日経平均先物6月物の18日清算値は1万3770 円で、前週末の大阪証券取引所の終値(1万3480円)に比べて290円高だった。

資産規模で米銀最大手のシティグループが18日発表した第1四半期決算は、 純損益が51億1000万ドルの赤字となった。最も悲観的なアナリストの予想ほど 赤字が膨らまず、株価は一時8%高となった。

また、建設機械最大手の米キキャタピラーの株価は6.69ドル高の85.28ド ルと、過去7年余りで最大の上げを記録。第1四半期決算は、純利益は前年同期 比13%増と、アナリスト予想を上回った。

米企業業績に対する安心感から、18日の米株式相場では買いが先行。米主 要株価3指数の18日終値は、S&P500種株価指数が24.77ポイント高の

1390.33、ダウ工業株30種平均は228.87ドル高の12849.36ドル、ナスダック総 合指数は61.14ポイント高の2402.97。

米シティグループの決算などを受け、為替相場では金融不安の後退からドル 買いが優勢となっている。18日のニューヨーク時間では一時1ドル=104円65 銭(ブルームバーク・データ)と、2月29日以来の円安・ドル高水準を付けた。 週明けの東京市場早朝の取引では、ドル・円相場は103円72-96銭付近で推移。

また、国際石油開発帝石ホールディングスなどの石油株も、利益の上積み期 待などで上昇しそうだ。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で取引されてい る原油先物5月限の18日終値は、前日比1.83ドル(1.6%)高の1バレル=

116.69ドル。時間外取引では117ドルまで上げ、過去最高値を更新した。

住友不は堅調公算、エルピーダは下落か

個別では、20日付の日経新聞朝刊で2011年度までに東京都心部で9棟、約 88万平方メートル分のオフィスビル建設に乗り出すと報じられた住友不動産や、 液晶パネル用ガラスを生産する韓国部門に1億5000万ドル(約155億円)を投 じることが明らかになった旭硝子に買いが先行しそう。

半面、DRAM価格の下落が響き、前期(08年3月期)の連結純損益が240 億円の赤字となったエルピーダメモリ、資産売却の中止などで前期(08年3月 期)の連結純利益が従来予想を120億円下回ったNECが安くなる公算が大きい。 海外証券化商品への投資損失額が拡大したことなどから、前期(08年3月期) の連結純利益が従来予想を100億円下回った住友信託銀行も売られそうだ。

この日の主な国内企業の業績発表では、電子部品を手掛けるKOAが午前 11時台に予定している。

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